防衛部門はレオナルドに売却
イヴェコグループの防衛部門(「IDV」および「アストラ」ブランド)は、欧州の防衛・航空宇宙・安全保障企業で、イタリアのローマに本社を置くレオナルドS.p.A.に、17億ユーロで売却する契約が正式に締結された。
これにより陸上防衛機器で欧州トップクラスの世界的な防衛機器メーカーがイタリアに誕生することになった。ちなみにレオナルドは日本では海上自衛隊の艦載砲や防衛ヘリなどを納入しているようだ。
イヴェコは防衛部門と商用車部門を分離する方針を以前から明らかにしているが、タタによる買収も防衛部門の分離が取引完了の条件とされている。
IDVとアストラの従業員はより大きな事業の一員となり、戦略的な重要性が増している防衛セグメントで投資と競争力を強化する。陸上防衛機器の全領域でIDV/アストラのモビリティソリューションと、レオナルドの先進システムが組み合わされ、イタリア、欧州、そして世界規模で能力を拡充するという。
当局の承認を経て、遅くとも2026年3月31日までに取引を完了する予定で、イヴェコは売却による利益を特別配当として株主に分配する。
イヴェコのCEOを務めるオロフ・パーソン氏は次のようにコメントしている。
「この契約によりイヴェコの防衛部門は新たな次元に踏み出し、レオナルドと共に、陸上防衛に特化した世界クラスの防衛企業の創出に貢献します。
弊社の防衛部門の同僚たちは、この事業において素晴らしい仕事をしてきました。軍用車と、私たちが開発してきた新技術の両方に対して需要が高まっています。あらゆるレベルの、あらゆるプラットフォームにおいて競争できる規模と能力を備えた彼らは、(レオナルドで)イノベーションと継続的な開発のために不可欠なグループの一員となるでしょう」。
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