東名大を貫く500kmを自動運転! さらに延伸も計画

今回の商用運行では、国内物流企業5社(佐川急便、西濃運輸、日本郵便、福山通運、三井倉庫ロジスティクス)が参画、一般貨物自動車運送事業許可を取得しているT2が、自社ドライバーと車両を用い、各社からトラック輸送業務を請け負う形で定期運行を行なう。
参画企業の一つである西濃運輸・運行部の渡辺俊幸参事は、「長距離運行での時間制限、労働力の不足という中で、拠点間輸送などを担っていけるレベル4など自動運転技術の確立は、運送事業者にとっても新しい運び方につながっていく」と期待を寄せる。
自動運転を実施する運行区間は、東名高速・横浜青葉IC(神奈川)~阪神高速・魚崎浜出入口(兵庫)の約500km間で、それ以外は手動運転となる。5社の初回自動運転ルートは、佐川急便が東名綾瀬スマートIC~京滋BP巨椋IC間、西濃運輸、日本郵便がそれぞれ東名厚木IC~京滋BP久御山JCT間、福山通運が東名綾瀬スマートIC~名神豊中IC間、三井倉庫ロジスティクスが東名綾瀬スマートIC~名神吹田IC間となっている。
このうち7月2日に実施された最初の運行は、三井倉庫ロジスティクスの便で、同社リリースによると往路は業務用冷凍冷蔵庫を、復路(名神高槻JCT~東名横浜青葉IC)はドラム式洗濯機を、それぞれ積荷として運んだという。
T2事業開発本部の國年 賢本部長は、参画5社に加えて20社以上の運送事業者と商用運行の協議中で、今後運行規模の拡大を見込んでおり、運行区間も関西以遠の四国、九州への延伸計画があることを明らかにした。
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