米国パッカーグループがEV攻勢? 電動の大型トラックを相次いで発表!

低床トラックにもBEVを導入

米国パッカーグループがEV攻勢? 電動の大型トラックを相次いで発表!
ケンワース初のローキャブフォワード「L770」

 また、ケンワースはゴミ収集など特殊作業用に設計されたローキャブフォワード(前軸より前にキャブを搭載することで低床化したトラック)として新型トラック「L770」を2025年5月6日に発表した。ゴミ収集は特に電動化に適した用途とされ、BEVの「L770E」も併せて発表された。

 ケンワースとしては初めてのローキャブフォワードで、ゴミ収集車のほかにコンクリートポンプ車やクレーン車などの用途も視野にラインナップ拡大を図る。

 特に重要な用途となるゴミ収集だが、米国では乗り降りやゴミバケツの確認のため歩道側に運転席を備えた車両が活躍する。このため左ハンドル・右ハンドルに加えて、左右両方にハンドルを備える両ハンドル車も設定する。

 パワートレーンの豊富さも特徴で、内燃エンジンのL770では最大馬力445hp・最大トルク1700lb-ftのパッカーMX11型エンジンや、同380hp/1250lb-ftのMX9型エンジンなどのディーゼルエンジンに加えて、3種類の天然ガスエンジンとしていずれもカミンズの「X15N」「ISX12N」「L9N]が用意される。

 いっぽうBEVのL770Eはeアクスル方式を採用し、先に発表されたT680EやT880Eのセントラルドライブとは異なる駆動方式となる。このため電動パワートレーンはパッカーグループの内製ではなく、メリトール製のeアクスルを使用するようだ。同機は連続出力536hp・最大出力670hp・最大トルク1623lb-ftを発揮する。バッテリーは350kWh容量のLFPバッテリーとなる。

 ゴミ収集はストップ&ゴーが多く、減速時にエネルギーを回収する回生ブレーキが非常に重要だが、もちろんL770Eも回生ブレーキを備えている。

 車両総重量は66000ポンド(約30トン)で、DC125kWの急速充電に対応し約3.5時間でフル充電が可能だ(AC普通充電はオプション)。もちろんePTOを備えており、ボディ側に電気/機械式の動力を供給する。

【画像ギャラリー】パッカーグループの新型クラス8トラックを画像でチェック!!(24枚)画像ギャラリー

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