燃料電池トラックの自動運転コンセプトも?
現代自動車は北米の複数の戦略的パートナーシップやイニシアチブが水素による物流のマイルストーンを達成してきたことを強調している。
例えばNorCALゼロ・プロジェクトではオークランド/リッチモンド港に合計30台のエクシェントFCを導入した。これは北米で最大規模の水素トラックフリートとなり、2023年9月以降、約45万マイル(約72万km)を走行している。
HTWOロジスティクス・イニシアチブでは現代の北米製造拠点(HMGMA=現代自動車グループ・メタプラント・アメリカ)で水素を製造・消費することで、自動車の製造における脱炭素化にも注力している。ここでは21台のエクシェントFCが、工場入出荷の約半分を担っている。
現代自動車は水素ビジネスブランドのHTWOをオープンプラットフォームにする計画だ。HMGMAに近いジョージア州サバンナに業界で初めてとなるクラス8トラック向け水素補給・充電ステーション「HTWOエナジー・サバンナ」をパートナーと共に開設し、2025年末までに稼働を開始する。
そして、自動運転システムのプラスとの協力してエクシェントFCに自動運転機能を追加するコンセプトが発表された。プラスのAIベースの自動運転システム「スーパードライブ」と組み合わせることで、水素による貨物輸送の開発を加速するという。
コンセプトフィルムによると、両社は水素の利用を加速するため主要な物流道路に先行して展開し、水素ステーションを戦略的に配置するという。自動運転のFCEVを先行して配備することでインフラ整備、車両の普及、運行コストの低減など水素エコシステムを巡る自己強化型のサイクルが生まれることを期待しているようだ。
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