トレーラで「100km」をバック走行!? ギネス世界記録へ異例の挑戦!

eアクトロス600と世界記録

トレーラで「100km」をバック走行!? ギネス世界記録へ異例の挑戦!
サーキットをバックで走行し新記録樹立を目指す

 記録への挑戦は、主に子供たちへの交通安全教育を行なっている Blicki および、プロドライバーへの理解促進を目指している PROFI の両団体と協力して行なわれ、使用されるトレーラには団体のロゴが表示される。メルセデスベンツ・トラックスから両団体への寄付も記録挑戦の一環だという。

 ドライバーのヘルグルーヴェ氏は閉鎖コース(モータースポーツ・アリーナ・オッシャースレーベン・サーキット)で新記録樹立を目指している。このサーキットは14のタイトコーナーを備える過酷なコースだが、一般道のように予測不能なアクシデントで記録が中断するリスクは少ない。

 記録達成後、休憩をはさんで同氏はハルバーシュタットまでの約30kmの公道をバック走行するという新たな記録に挑む。公道でのバック走行では交通整理など警察が協力する。どちらの区間も主に時速10~20kmで走行することが予想されるという。

 ギネス世界記録に挑戦するeアクトロス600は、長距離輸送も可能なBEVトラックとして2024年11月に量産を開始した。同年12月から納車も始まっており、メルセデスベンツ・トラックスの電動フラッグシップとして日常業務でその性能を実証している。

 モデル名の「600」の由来ともなっている600kWhを超える大容量LFPバッテリーと、自社開発した高効率eアクスルにより、総重量40トンの現実的かつ実用的な条件で500kmの航続距離を達成した。もし法定休憩時間中の充電が可能であれば1日当たり1000kmを超える走行も可能だ。

 耐久性要件は従来と同等の「10年/120万km」で、この使用期間後もバッテリーは80%以上の健全性を維持している必要がある。技術的には連結総重量は44トンで設計されているが(欧州ではゼロ排出車の総重量を緩和する措置がある)、もちろん重量・積載量に関する法規は国によって異なる。

【画像ギャラリー】ギネス世界記録に挑むMBの「eアクトロス600」(22枚)画像ギャラリー

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