2027年に市場投入
トルクのCEOを務めるピーター・ボーガン・シュミット氏は、ダイムラーとの関係について次のように話している。
「ダイムラー・トラックとの強力なコラボレーションは、貨物輸送業界を未来に進めるべく前進を続けた6年間の成功を象徴しています。
フレイトライナー・カスケイディアに搭載する弊社の自動運転システムは、業界初のスケーラブルなフィジカルAIによる自動運転トラックソリューションとなります。この業界の課題を解決し、お客様に計り知れない価値をもたらすとともに、業界全体に利益と意義のある変革をもたらすでしょう」。
トルクは2024年、ドライバーを乗せない無人運転での試験走行に成功している。これはテキサス州の多車線の試験コースだったが、次のステップとして公道での無人運転を実現できるよう開発を進めている。
ダイムラーが2027年に米国市場に投入する予定の「SAEレベル4」の自動運転は、一部の領域においてシステムが主体となって運転操作の全てを担う完全な自動運転を表している。もちろん適した領域とそうでない領域があるが、例えば物流ハブ間を結ぶ輸送タスクなどは適した応用例とされ、こうした分野から商用化が進められて行きそうだ。
米国でもトラックドライバー不足が深刻化しており、運送会社の事業を強化し、増加する貨物量に対応するため、自動運転トラックは近い将来、社会にとって不可欠なソリューションとなるとみられている。
また、システムは疲労しないため事故の削減につながる可能性もあり、ダイムラー・トラックは自動運転がもたらす新しい機会にも期待している。
【画像ギャラリー】フレイトライナーの第5世代カスケイディアと北米ダイムラーの自動運転トラック(5枚)画像ギャラリー
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