防衛産業は成長産業? ダイムラーが「メルセデス・ベンツ」の軍用車事業を強化中!

「アロクス」軍用艤装と「FGA」

防衛産業は成長産業? ダイムラーが「メルセデス・ベンツ」の軍用車事業を強化中!
「アロクス」4042AS。6×6の3軸全輪駆動車

 メルセデス・ベンツの「アロクス」は民生用の建設系シャシーだが、軍用艤装を施し、ミリタリー向けにも展開する。

 エンジンは排気量7.7Lの175kW(238hp)から、15.6Lの460kW(625hp)まで、ユーロVI排ガス基準に対応する。入手可能な燃料の品質を考慮して、軍用ではユーロIII/V仕様のエンジンも利用可能。

 IDEX2025で展示予定の「アロクス 4042 AS 6×6」は、3軸ダブルタイヤ・ツインウィンチのオフロード重量物運搬トラクタ。トレーラのけん引のほか、ウィンチは故障車のリカバリーやトレーラへの積み下ろしに活用できる。

 3軸車のGVWは40トン(軸重は前軸9トン、後軸16トン×2)、連結総重量(GCW)は250トンとなる。軍用の装備として開閉可能なルーフハッチや、夜間行動中に車列を隠蔽するブラックアウト・ライトなどが用意されている。

 同じく展示予定の「FGA」は装甲兵員輸送車(APC)のベースとなる特殊シャシーだ。GVW14.8トンで、ボディ(兵員スペース)の保護セルを備えている。FGAは各国の軍隊でも実績のあるウニモグのシャシーから派生したもので、例えばスラストチューブやコイルスプリングによるポータルアクスルなど、数十年に渡るウニモグの実績とDNAを受け継いでいる。

 展示車はユーロIII対応の「OM926 LA」型ディーゼルエンジンとアリソン「3500」ATの組み合わせ。ベース車と同様、機械式、電気式、油圧式、空気圧式などボディ用に様々なインターフェースを備えている。

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