山火事と戦って60年
森林消火機に改造されたマーティン・マーズは、過去60年にわたり米国のカリフォルニア州からカナダのブリティッシュ・コロンビア州の沿岸沿いの森林火災と戦ってきた。
7200ガロン(2万7255リットル)のタンクと引き込み式のピック・スクープを備え、水面を滑走することで水をくみ上げる仕組みだ。37トンの水を22秒で機内に取り込み、最大で4エーカーの範囲に散水することが可能だ。
ただ、近年の森林火災ではより機動力に優れた小型機が投入され、マーティン・マーズのような大型機はあまり使用されなくなった。
現存するマーティン・マーズは2機のみで、今回輸送されたのは2015年に退役した「ハワイ・マーズ」。
退役後、コールソン・アビエーションが整備し、2024年8月11日にバンクーバー島のスプロート湖からビクトリア空港まで、カナダ軍のアクロバットチーム「スノーバード」のエスコートでラストフライトを行なった。その後、4900SFに搭載されてBC航空博物館に向かった。
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