シャシーフレームも一新
バーラトベンツ新型HDTではシャシーフレームも一新され、上モノ(荷台や作業装置などの架装物)の結合方式を、欧州や日本で用いられているようなボルト結合式へ改めたことが大きな変化です。これは、タンクローリやアスファルトローリ、粉粒体運搬車などの上モノ、特にその最新モデルの架装に対応したものとしています。
現時点ではバーラトベンツHDTの全車種が新型になったわけではなく、車両総重量28~48トンの輸送系トラックシャシーモデルである3軸6×2車型「2826R」、前1軸後3軸8×2車型「3526R」、4軸8×2車型「3832R」、5軸10×2車型「4232R」「4832R」に限られています。
また、23年4月からスタートした「BS6フェーズ2」排出ガス規制への適合では、新型の6D26エンジン搭載車はもちろん、従来のOM926エンジンを継続して搭載する建設系トラックシャシーモデルやトレーラ牽引用トラクタモデルも適合しています。
ちなみにフェーズ2の規制値そのものは、当初のBS6(フェーズ1)と同じですが、大型車(車両総重量3.5トン以上)に搭載するOBD(車載自己診断機能)の診断基準がより厳格化され、使用過程における規制物質の超過がフェーズ1以上に厳しくチェックされることになりました。
なお、バーラトベンツ車と基本設計を共通する新興国向け専用の「ふそう」ブランド車については、従来のOM926エンジンを継続しています。仕向け地であるアジア・アフリカ・中南米では、排出ガス規制レベルがEuro2~4に留まっている国々が多いことも理由だと思われます。
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