歴代「カスケイディア」の開発史
2007年 : DD15型エンジンを搭載した第1世代のカスケイディアがデビュー。クラス8トラック「センチュリー」に代わる大型車として新規開発されたカスケイディアは、デトロイト・ディーゼルのDD15型ディーゼルエンジンプラットフォームを採用し、業界最高水準のパフォーマンス、燃費、出力をもたらした。
2012年 : 第2世代に相当する「カスケイディア・エボリューション」発売。燃費向上を目指し、機械式自動化トランスミッション(AMT)のデトロイト製「DT12」が導入され、AT車の操縦性とMT車の効率性の両立を可能とした。
2013年 : デトロイト・コネクト導入。北米の大型トラックメーカーとしては初めてカスケイディアには工場出荷時からコネクティビティ機能が搭載された。
2015年 : デトロイト・アシュアランス導入。同社製パワートレーンの優れた安全性とパフォーマンスを保証する、メーカー純正としては初めての安全システムのパッケージだ。
同年、カスケイディアをベースとする「インスピレーション」トラックが公開された。同車に対してネバダ州は公道での自律・自動運転が可能なライセンスを発給し、世界初の公道での大型トラックの自動運転が行なわれ、ラスベガス近郊のインターステーツ15号線に世界中から報道陣や関係者が集まった。
同じく2015年、フレイトライナー/DTNAの「スーパートラックI」が公開された。プロジェクトの当初目標(輸送効率の50%向上)を大幅に上回り、2009年のトラックに対して、プラス115%(2.15倍)という効率向上を実現した。最新技術の「全部載せ」により約30トンを積載した高速道路での実燃費として5.2km/Lを記録した。
2017年 : 第3世代カスケイディアがローンチされる。空力性能、先進安全装備、コネクティビティ、ドライバーの快適性などが強化され、運送会社やドライバーの多様なニーズに応えた。
2019年 : レベル2自動運転機能を搭載した第4世代カスケイディアが登場。北米市場の量産型大型トラックとして初めてSAEレベル2相当の自動運転機能を搭載し、システムによるラテラル(ステアリング)/ロンジチューディナル(加減速)制御が可能になった。
同年、右ハンドル車(RHD)を設定。オーストラリアなど国際市場向け。
2022年 : eカスケイディアの生産開始。バッテリーEVのeカスケイディアは2019年に実用試験のために公開されているが、2022年に量産を開始した。
2023年 : スーパートラックIIを公開。DOEが資金提供するスーパートラック・プログラムの第2期の成果だ。なおフレイトライナーは第3期にも参加しており、おそらく電動になるであろう「スーパートラックIII」は2027年に公開される予定。
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