来年発売予定のボルボ大型トラック「FH」2024年モデルに、セミトラクタ3軸6×4駆動のフルエアサス・グローブトロッター(スーパーハイルーフ)仕様が新たに設定されることになった。重量物運搬セミトレーラ牽引用途で人気のFH6×4だが、日本市場でもついにグローブトロッター仕様の導入が実現する。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
フルエアサス・ミディアムハイトシャシーで車限令をクリア
現行型(23年モデル)の日本市場向けボルボFHは、セミトラクタ車型に2軸4×2駆動モデル「FH4×2T」と3軸6×4駆動モデル「FH6×4T」、単車およびフルトラクタ車型に3軸6×2駆動モデル「FH6×2R」と3軸6×4駆動モデル「FH6×4R」を設定している。
販売の中心はセミトラクタ車型で、特にFH4×2Tは、キャブの室内高が2.03mもあるスーパーハイルーフ「グローブトロッター」を標準仕様とし、ドライバーから好評価を得てきた。
いっぽう、重量物運搬用セミトラクタのFH6×4Tは、スリーパーキャブ(キャブ室内高1.71m)のみの設定だった。以前からグローブトロッターを要望する声はあったものの、車両全高が車限令の上限を超過するため、設定したくともできなかったのだ。
そのFH6×4Tのグローブトロッター仕様が、24年モデルで実現する。
24年モデル・FH6×4Tグローブトロッター仕様は、総輪エアサスペンション(フルエアサス)装着車に設定する。フルエアサス・セミトラクタでは、後輪エアサス車・総輪リーフサス車と共通のシャシーフレームを持ちながらも、それらより地上高が低い「ミディアムハイト・シャシー」とし、その上でフロントサスの設定を変更して、ついに車両全高を3.8m以下(3720mm)に収めたという。タイヤサイズも現行フルエアサス車と同じ295/80R22.5だ。
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