2023年5月24日~26日にかけ「建設・測量生産性向上展(CSPI‐EXPO)」が千葉・幕張メッセで開催された。
その中で、ボルボトラックスが唯一トラックメーカーとしてボルボ建設機械を取り扱う山崎マシーナリーのブースにて出展。最新の2023年モデルとなるボルボFHと構内専用モデルのFMXを公開した。
文・写真/フルロード編集部
ボルボの2023年モデルの概要
今回登場したFHとFMXの2023年モデルは、ビッグマイナーチェンジとなった2021年モデルほど大きな変更はないが、両車は、搭載するD13型エンジンの小改良に加え、専用オイル(低粘度オイル)の採用とオイルフィルター形状の変更により、従来型よりも燃費性能が向上。あわせて同エンジンの国内馬力表示は+10馬力の470PS/551PSとなった(FMXは470PS仕様のみ)。
こうした改良により新型FH4×2(トラクタ)では排ガス型式を示す「2KG」から「2PG」へと変更となり、すでにクリアしている平成28年排出ガス規制適合と、重量車燃費基準+5%を達成する(2KGでは「達成」のみ)。
内外装の変更はほとんどないが、新型は法規対応として車体の両サイドのホイールベース間にミリ波レーダーが備わり、「側方衝突警報装置(BSIS)」がFHに標準搭載となった(FMXについてはオプションで設定する)。
同機能は、接近してくる車両や歩行者などを検知すると、サイドミラー内蔵のLEDが点灯。警告音と状況に応じてステアリングが振動し注意喚起するというものになっている。
このほか、エンジンの改良にあわせてAMT「I‐シフト」のソフトウェア・コントロールユニットを新たに開発。I‐シフトのドライブモードは従来のエコノミー、スタンダード、パフォーマンスの3タイプに加え、オフロードモードが追加された。
このモードを選択すると俊敏性が高くなり、悪路からの脱出に役立つモードとなるようだ。また、2021年モデルから全車速に対応したクルーズコントロールだが、新型から設定速度が超低速にも対応。時速4キロより設定ができるようになり、用途の幅が広がっている。
この2023年モデルは6月から出荷を開始する予定だ。
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