多様な駆動軸設定とオプション
新世代のダフトラックのタンデム車が全てのモデルレンジで利用可能となり、オンロード系でも幅広いニーズに応える。
6×4と8×4のリジッド(単車系)はXDとXFに、6×4トラクタ(けん引車)はXGとXG+に設定。同モデルにはステアリング機能付きトレーリングアクスル(駆動軸の後にある非駆動軸)を備える8×4リジッドも用意する。
さらに、重量物運搬トラクタ用としてXF、XG、XG+にステアリング機能付きプッシャーアクスル(駆動軸の前にある前軸ではない非駆動軸)を備える8×4トラクタを準備し、特殊輸送も可能とした。
また、状況に応じて追加のトラクションが必要となるケースに備えて、ダフは油圧による前輪駆動システム「PXP」を、XD、XDC、XF、XFCの4×2トラクタにオプション設定している。PXPはダッシュボードのスイッチ操作で簡単にアクティベートすることができる。
いっぽう、XDCおよびXFCのオフロード用の堅牢なキャブに、オンロード用シャシーを組み合わせたクロスオーバーモデルを新たに設定した。XDおよびXFの「エクストラロバスト」モデルだ。
これは車両の堅牢性を必要とするものの、オフロード性能はそれほど必要としていない事業者に向けたソリューションで、例えば一部の建設用トラックや自治体などの公共セグメントの特装車に適している。
同キャブはアプローチアングル等を確保するためハイマウントとなるが、フロントアンダーランを防止するビームがバンパー組み合わされる。XDおよびXFのエクストラロバストモデルはリジッドとトラクタの両方に設定する。
また、オンロード系ではXDとXFにシングルドライブの4軸車が追加された。これらの車両は、ステアリング機能付きのプッシャーアクスルと、ノンステアのトレーリングアクスル、またはその両方を備えることができる。
こうした機構は、重量物コンテナ運搬車、下水道の清掃用特装車、廃棄物運搬などの用途に適したものとなる。
効率性・安全性・架装性、そしてドライバーの快適性を追求
もちろんダフの建設用新型トラックは燃費効率にも優れ、排出ガスも少ない。これは空力性能に優れたシャシーデザインと共に、最新のパッカーMXシリーズエンジン(11及び13リットル級を設定)と、ZFの「トラクソン」ギアボックスを組み合わせたことによるもの。
機械式自動化トランスミッション(AMT)のトラクソンには、専用のオフロード用ソフトウェアと「ASRオフ」機能、および「ロックフリー」機能を搭載する。車両が不整地やすべりやすい路面など難しい状況から脱出するのに役立つ機能だ。
さらに、パワーテイクオフ(PTO)も豊富に提供し、建設用トラックや特装車の様々な要求に応える。エンジンから直接動力を取り出すPTOは、重い用途向けと軽い用途向け、ダンプやフックローダー向けに間接式のPTOオプションも用意する。またトランスミッションPTOも豊富に揃えた。
ダフは欧州の主要な架装メーカーと緊密に協力しており、業界でも最高水準の架装フレンドリーなトラックを実現している。これには「プラグアンドプレイ」オプションも含む。架装に関してはソフトウェアを統合したことでシャシー(車両)とボディ(架装物)のデータ共有が簡単になり、制御、信号、警報などいわゆる「上モノ」との完全な統合が可能となった。
どのような用途であれ、トラックの安全性と快適性の向上はドライバーにとって恩恵が大きい。新世代のトラックは大型のウィンドスクリーンと非常に低いベルトラインを特徴とし、直接視界・間接視界ともに非常に優れている。
オプションのカーブビュー(サイドウィンドウの下にある覗き窓)と、ダフ・デジタルビジョンやコーナービューなど最先端のシステムによって、安全性はさらに高まる。一連のドライバー補助システムは人間工学に基づくデザインと相まって、クラス最高の安全性に貢献している。
オランダは欧州の中でも大柄な人が多いためか、ダフトラックのキャブ内スペースには定評がある。これを踏襲した新世代トラックでも圧倒的なインテリアスペースを実現し、仕事の環境としても居住空間としてもドライバーに比類ない快適性を提供するという。
これによりダフはXD、XF、XG、XG+という大型トラックの全レンジで世代交代を完了することにしている。
最近は新型トラックというと「電動化」一色という状況だが、汎用性という側面においては大型ディーゼル車もまだまだ必要とされている。ダフはあらゆる輸送タスクにおいて最適なトラックの提供を目指している。
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