まもなく「液体水素×燃料電池」のGenH2トラックがカスタマートライアルを開始する
充填技術のsLH2はダイムラーとリンデが共同開発している。比較的安価なステンレスタンクを使いつつ効率的な充填・貯蔵が可能。なお水素は比重が軽いため、重さは40kgでもタンクはけっこう大きい
ダイムラーはバッテリーEVと燃料電池のデュアルトラック戦略を進めている
2023年9月に行なわれたGenH2のハイドロジェン・レコード・ランより(以下同じ)
ダイムラーはBEVトラックをラインナップするいっぽう、より柔軟に長距離輸送を行なうには燃料電池が不可欠とする
2030年までに燃料電池トラックを量産化することを目指している
GenH2に搭載するセルセントリック社の燃料電池システム。同社はダイムラーとボルボが合弁で設立した企業
PEM燃料電池により水素と空気中の酸素を反応させて電力を取り出し、水を排出するシステムだ
水素分子をプロトンと電子に分解する際にプラチナ触媒が必要で、現状では高価なシステムとなっている
レコードランはドイツの公道を使って行なわれた
1047kmを走行してもタンクには1割ほどの水素が残っていた。水素消費量は7.0kg/100kmで、事前のシミュレーションより燃費が良かった