12年前のショーは時代の変化を映していた! 電動化と空力改善と新興国モデルまで登場!!【プレイバック東京モーターショー2013】

2013年の車体・特装車メーカーの電動モデル

 国内トラック車体メーカー/特装車メーカーの業界団体・日本自動車車体工業会の屋外ブース。こちらも架装物の電動化のみならず、車体のデザインや構造に関する試み、改正法規への対応などがみられました。

【浜名ワークス】キャリアフルトレーラC.A.T.21
 車両運搬フルトレーラ。連結全長21mという長大な車両で、同年11月5日に施行された基準緩和により、全国で走行可能となった。車載運搬用荷台は、フルトラクタ側4台+センターアクスル2軸トレーラ側4台の計8台を積載可能。従来の19m車に比べ1台増だが、輸送効率の向上は大きく、これ以外のトレーラでも基準緩和(大型化)が進められていく。

浜名ワークス キャリアフルトレーラ C.A.T.21
浜名ワークス キャリアフルトレーラ C.A.T.21

【日本フルハーフ】ROSE MOTIVE(ローズモーティブ)
 トレーラ荷台のコンセプトモデル。同社創立50周年を記念し、厚木工場で栽培しているバラを展示するコンテナ(ISO規格31フィート相当)を製作。優美なコンサバトリーのようなスタイリングは、いすゞのデザイナーによるものと聞く。コンテナはアルミの形材と成形材、透明樹脂パネルで構成され、新しい工法も採り入れられた。

日本フルハーフ ROSE MOTIVE(撮影:多賀まりお)
日本フルハーフ ROSE MOTIVE(撮影:多賀まりお)

【日通商事〈現・NX商事〉】40フィートフルウィング国際海上コンテナ(スーパーウイング40)
 ISO規格40フィート国際海上コンテナ。トレーラに載せる40フィート(約12.2m)の背高コンテナ(全高2.9m)で、厳密には車両ではないが、40フィート海コンながら側方を全開できる『フルサイドウイング』を世界で初めて実用化、荷役効率の大幅改善を実現した。ウイング開閉は汎用インパクトか手動ストレートバーで内蔵油圧ポンプを駆動して行なう。ショー当時は「40フィートフルウイング国際海上コンテナ」という名で展示されたが、のちに「スーパーウイング40」という名称が付けられた。

日通商事(現・NX商事) SUPER WING 40
日通商事(現・NX商事) SUPER WING 40

【極東開発】eパッカーハイブリッド
 ごみ収集車の塵芥回収装置を電動化。専用バッテリーで作動するeパッカーに対し、eパッカーハイブリッドは日野自動車との共同開発によって、デュトロハイブリッドが搭載する高電圧バッテリーからの電力供給を受けて作動するシステムへと進化、専用バッテリーを不要とした。そのうえで通常車と同様、エンジンによる油圧装置駆動でも作動できるようになっていた。

極東開発 eパッカーハイブリッド
極東開発 eパッカーハイブリッド
【画像ギャラリー】時代の変化を映した東京モーターショー2013の出品車たち(22枚)画像ギャラリー

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