2013年の参考出品車
【三菱ふそう】スーパーグレート フューエルエフィシエントトラック
省燃費大型トラックの試作車。新デザインのサイドスカートや導風板に加えて、ウイングボディ後端にもスポイラー形状を適用して空力特性を改善。また、充電制御オルタネータや、荷箱に装着した太陽光パネルによってエンジンの発電負荷を軽減し、さらに省燃費タイヤを装着することで、純ディーゼル車ながら燃費を約10%改善するとしていた。
【UDトラックス】クオン フューエルデモンストレーター
省燃費大型トラックの試作車。当時国内未設定の7.7リッターGH8型エンジンに先読み変速制御付12速AMTを組み合わせた小排気量高効率パワートレーン、レーシングカーのような巨大なフロントエアダム、後輪を覆うスパッツ付サイドスカートといった大型エアロパーツを装着したエクステリア、さらにスーパーワイドシングルタイヤなどさまざまな燃費向上策を盛り込み、10%以上の燃費改善を狙った。
【いすゞ】フォワード6×6
中型総輪駆動トラックの試作車。フォワードFTSシャシー(4×4)をベースに、自衛隊向け6×6トラック・SKW(防衛省制式名称:3 1/2トントラック)の足回りを組み合わせたもの。東京消防庁の新装備『高踏破偵察車』(特殊災害対策車)向けに開発されたワンオフシャシーで、展示されたのはその試作車。
【日野】メルファ プラグインハイブリッド
中型PHEVバスの試作車。パラレル式ながら発電専用モードを備えた『防災対応型ハイブリッドシステム』を搭載する。出展車は、平時は(地方の)検診車、災害時には給電車として使うことを想定したもので、100Vと200Vの外部給電システムを装備する。東日本大震災を契機として、電動化した商用車を非常時に活用するアイディアがいくつも生まれていた。防災対応型ハイブリッドシステムは、日野のパラレルHEVの中でもかなり特異なレイアウトで、製品化はされなかった。
【ヒョンデ〈当時・ヒュンダイ〉】エクシエント
大型セミトラクタの参考出品車。世界戦略トラックとして同年3月にソウルで発表した最新モデルで、欧州車をキャッチアップするかのようなキャビンを備えていた。欧州や米国、そして日本の大型トラック市場に進出することを企図していたが、結果的には見送られた形になっている。しかしその後、同社は大型FCEVトラック「エクシエント・フューエルセル」をいち早く完成させて、欧米での実証運行に取り組んでいる。





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