2本のジョイスティックで直感的に操作可能! 電子制御化で大幅に進化したヒアブ・ジャパンのトラック架装用林業用クレーンの最新モデルに迫る!

2本のジョイスティックで直感的に操作可能! 電子制御化で大幅に進化したヒアブ・ジャパンのトラック架装用林業用クレーンの最新モデルに迫る!

 ヒアブ・ジャパンのトラック架装用林業用クレーン「ログリフト」に新機種が登場! まだ販売は未定というが、10月の林業展でデモカーが公開されたので紹介しよう。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

大きく進化した林業用クレーンの新機種「ログリフトZ.105F」

ログリフトZ.105F
ログリフトZ.105F

 ヒアブ・ジャパンが林業展に出品したのはトラック架装用林業用クレーンの新機種「ログリフトZ.105F」。2000年にデビューした超ロングセラーの現行機種「F.105Z」の後継機で、操作系などを大幅にリニュアルしているという。

 操作系はレバー&フットペダルで直接油圧バルブを動かす機械式から、電子制御式のジョイスティック(Eジョイ)に一新。従来のフットペダルは不要となり、左右のジョイスティックに設置された親指部分のレバーですべての操作を直感的に行なうことになった。

 従来のフットペダルはグラップルの開閉などを担っており、直接油圧バルブにつながったいたことからかなり重かったそう。これがなくなるのはオペレータにとって嬉しいニュースだろう。

 駆動系は可変容量式の「バリアブルポンプ」を採用。従来の固定式ポンプと比べると、負荷に応じて流量を変えられるので、操作がスムーズに行なえるようになり、燃費も向上するという。

 クレーン本体は現行機種と同じだが、塗装やコーティングの改良により耐候性が向上。クレーンコラムに4基、アウターブームに2基のLEDワークライトを装着し、トップシートへの昇降用ラダーにもLED照明を装備するなど、安全性もアップした。

 このほか、トップシートに装備した小型LCDディスプレイ「エクスターナルディスプレイ」では、稼働状況の確認のほか、つかむ、のばす、上げる、下げるといった各機能のスピード調節も可能に。

 あらゆる面が進化した新機種は、林業展後に全国キャラバンを実施し、ユーザーの意見をヒアリングしたうえで販売するかどうかを決める予定という。

原木運搬フルトレーラやチップ運搬セミトレーラも登場

ヒアブ・ジャパンとアームローダー販売合同ブースの展示車。トレーラには脱着ボディ装置「マルチリフト」が搭載されている
ヒアブ・ジャパンとアームローダー販売合同ブースの展示車。トレーラには脱着ボディ装置「マルチリフト」が搭載されている

 今回の林業展、ヒアブ・ジャパンは福島の正規ディーラーであるアームローダー販売と合同で出展。アームローダー販売はヒアブ・ジャパン製品のほか、ドイツの特殊トレーラメーカー・ドール社製品などの輸入販売を行なっている。

 合同ブースでは、ドール社製の原木運搬フルトレーラや、イタリアTMT社製チップ運搬セミトレーラなどの実車も多数登場。画像ギャラリーで紹介しているのでご覧いただきたい。

【画像ギャラリー】総勢7台! ヒアブ・ジャパン&アームローダー販売の展示車両をチェック!(11枚)画像ギャラリー

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