2024年度は認定事業所が34%に増加!!  「Gマーク」を付けたトラックが安全性優良なワケ

2024年度は認定事業所が34%に増加!!  「Gマーク」を付けたトラックが安全性優良なワケ

 Gマークとは、国土交通省が推進する運送事業者における「安全性優良事業所」の認定制度のこと。

 リアにGマークのステッカーが貼ってあるトラックを見た人も多いと思う。

 Gマーク認定事業所の事故割合は未取得事業所に比べて半分以下。安全性の高いトラック運送事業者を選ぶための目安として認知されている。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部、
図・グラフ/全日本トラック協会・国土交通省

全事業者の約34%が取得

Gマークは、全日本トラック協会が認定(国土交通省推奨)する評価制度である
Gマークは、全日本トラック協会が認定(国土交通省推奨)する評価制度である

 Gマークは、正式には貨物自動車運送事業安全性評価事業というが、この実施機関の全日本トラック協会によると、現在「Gマーク」および「ゴールドGマーク」に認定された安全性優良事業所は全国で2万9142事業所で、これは全事業者数の約34%に当たるという。

 ちなみにゴールドGマークとは、Gマークの認定が6回目、つまり20年間にわたり安全運行の実績を積み重ねたトラック運送事業者に対して与えられる長期認定事業所を表すステッカーである。

 これはGマーク制度における高い安全実績を評価するもので、ステッカーを貼ることで、その事業所の高い安全性を内外に示すことができる。

Gマークを維持するためには、2~4年ごとに更新審査を受け、基準を満たす必要がある。

 Gマークの有効期間は、新規認定から初回更新までが2年、初回更新から2回目更新までが3年、以降は4年と設定されている。

 もちろんGマークが取り消されるケースもある。主に違反点数の累積や不正申請、または認定要件を満たさなくなった場合に発生するが、3年間に違反点数が一定以上累積するとGマークが取り消される可能性がある。

今年度のGマークの申請は7月1日から

認定事業所数は右肩上がりで増加している
認定事業所数は右肩上がりで増加している

 全ト協では、土・日を除く2025年7月1日から7月14日まで「2025年度貨物自動車運送事業安全性評価事業」の申請を受け付けている。

 すでに全ト協のホームページにおいて申請案内等を掲載するとともに、6月上旬よりWeb申請システムを利用した申請書データの入力・保存が可能となるという。

申請資格要件は、2025年7月1日現在で以下の要件等を満たす事業所で、
1. 事業開始後(運輸開始後)3年を経過していること。
2. 配置する事業用自動車の数が5両以上であること。

また、認定要件は、
1. 各評価項目の評価点数の合計点が80点以上(100点満点)であること。
2. 各評価項目において下記の基準点数を満たしていること。
 Ⅰ. 安全性に対する法令の遵守状況・・・32 点(40 点満点)
 Ⅱ. 事故や違反の状況・・・・・・・・・21 点(40 点満点)
 Ⅲ. 安全性に対する取組の積極性・・・・12 点(20 点満点)
※加えて、4つの自認項目グループすべてで得点することが必要
3. 法に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされていること。
4. 社会保険等への加入が適正になされていること。

などとなっている。

【画像ギャラリー】安全性優良事業所の証「Gマーク」(4枚)画像ギャラリー

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