ダカールラリー2022もいよいよ中盤戦。ステージ5となるこの日も日野チームスガワラは順調に走破。
コースは、高速で走行できる砂地のワダチを中心に、石の多い路面、さらに砂丘越えも登場。
降雨でぬかるみも随所にあるなど、相変わらずダカールらしい千変万化だが、安定した走りを維持する日野チームスガワラは、これから着実にポジションアップを図る構えだ。
文/フルロード編集部・日野自動車 写真/日野自動車・ASO
【画像ギャラリー】ダカールラリー2022もいよいよ中盤戦。日野チームスガワラの快走が続く(8枚)画像ギャラリー394.81kmのループ状のSSを順調にクリア
この日の行程はリヤド~リヤド。同地をスタート/ゴールとするループ状のコースに394.81kmのSS(競技区間)が設定された。
ハイブリッドシステムを搭載した日野チームスガワラのHINO600シリーズは昨日に続いて順調に走行。トラック部門総合12位でゴールし、この日までの累積順位を一つ上げて総合19位とした。
6日と7日は首都リヤドを基点としたループコースで競技が行なわれる。同市の北と東に設定された2つのコースで2輪とクアド、4輪とトラックをそれぞれ交互に走らせるもので、6日は4輪とトラックが北側のコースに臨んだ。
SSの路面はスピードを上げられる砂地のワダチが中心だが、石の多い低速区間のほか、相応に難しい砂丘越えも登場。直近の降雨の影響も随所で見られ、砂が重かったり、ワジ(枯れ川の底)が泥沼化して通過が難しい場所もあった。
砂地の丘陵を行く区間は前日と同じく平行するワダチが多く、ナビゲーションがむずかしかった。
初のハイブリッドシステム搭載競技車両として熟成も進む
日野チームの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はこのSSを粛々とクリア。路面の振動に合わせて後部から異音が聞こえるようになったほかはトラブルもなく、安定したペースでゴールした。
操縦安定性に影響を及ぼすキャパシタケースの揺動対策に成功したチームは昨晩のビバークでリアサスペンションセッティングの微調整を行ない、この日の走行で効果を確認するなど、初めてハイブリッドシステムを搭載した競技用トラックの熟成を着々と進めている。