ボルボ・トラックの日本国内でのインポーター業務を担うUDトラックスが、2025年5月26日にボルボFH 2025年モデルの発売を発表した。一体どこがどのように変わったのか?
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/UDトラックス
ドライバーズサポート機能を充実
FH 2025年モデルの大きな特徴は先進安全装備のアップグレードと、キャブのラインナップの拡充。そして各種規制への適合を図った点の大きく3つ。外観デザインは同じだが、フロントグリル上部の「ボルボ・アイアンマーク」のエンブレムが大型かつシンプルなデザインのものに変更されている。
先進安全装備のアップグレードは、車線逸脱防止機能の「レーンキーピングアシスト」と車線維持支援機能の「パイロットアシスト」を新たに搭載したのがポイント。
レーンキーピングアシストは意図せず車線を逸脱しそうになった場合に緩やかな補正操舵を行ない、トラックを車線内に戻す機能で、ステアリングホイールを振動させてドライバーに注意を促す機能も併せ持つ。作動速度は時速55km以上だ。
パイロットアシストは、自動追従クルーズコントロール作動中、継続的にステア操作に介入し、車両が車線内を走行し続けるよう誘導するという機能。時速5km以上から有効化でき、時速0〜90kmで機能するという。
このほか、従来から搭載されている「道路標識認識機能」に認識できる標識の種類が追加され、衝突被害軽減ブレーキ「フロントショートレンジアシスト」に人検知機能が追加されたのもポイントだ。
キャブラインナップを拡充
キャブラインナップは、4×2トラクタに以前設定されていたロールーフの「スリーパーキャブ」が復活した。これによりトラクタ系は車軸構成に関わらず、すべてのキャブが選択できるようになった。なお6×4トラクタのグローブトロッターキャブは、前後エアサス車のみの設定となる。
車内装備もアップデートされた。まずUSBポートはType-AからType-Cに変更され、ポート数も2穴×3カ所の合計6穴に増えた。
また、キャブ後方の壁には、室内灯やオーディオ、アラームなどを操作することができる「スリーパーコントロールパネル」が標準装備された。
さらに、ステアリングポストのコラムレバーは、ワイパースイッチが左側のウインカーレバーに統合され、レバーの本数が3本から2本になった。
左右コラムレバーの機能は、左レバーがライト切り替え+ウインカー+ワイパー、右レバーがVEB+(ボルボ・エンジンブレーキ・プラス=補助ブレーキ)+トレーラブレーキとなる。
このほか、FH 2025年モデルでは、タイヤが発生させる騒音に関する規制(装着タイヤは2024年モデルと同じ)、タイヤ取り付けに関する規制、車両に対するサイバーセキュリティ対策等に関する規制、車両に対するソフトウェアアップデートの手順等に関する規制への適合も図られている。
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