10月26日~27日に行なわれた第45回全国トラックドライバーコンテストで、総合得点で一位になった日通東京運輸㈱コンテナ事業部の唐木春生さん(11トン部門・東京都代表)が、内閣総理大臣賞に輝きました。
同コンテストは、公益社団法人全日本トラック協会(全ト協)が主催する、プロトラックドライバー日本一を決める大会で、「交通事故防止とトラックドライバーに誇りと社会的責任の自覚を促すことを目的に、昭和44年(1969年)から開催されているもので、最高得点者には栄えある内閣総理大臣賞が贈られるなど、トラック運送業界で最も権威あるドライバーコンテストとされています」と全ト協が説明するように、看板を背負って挑むドライバーも、ドライバーを送り出す会社や事業所も、みんな一丸となって挑戦しています。会場はいつも静かに盛り上がっている印象です。今回も、台風27号が接近中であったにも関わらず賑わっていました。皆さん、本当に楽しみにしていたんですね。では現地の様子を写真でお伝えします。
コンテストのハイライトである実科競技がはじまると、各社、各事業所・営業所・支店などの人たちが続々と応援にやってきます。ちなみに、会場は、茨城県ひたちなか市にある自動車安全運転センター安全運転中央研修所です
その前に、今年の挑戦者数は131名(うち女性17名)です。皆さん、都道府県地区予選を勝ち抜いたエースドライバーです。競技内容は、実科競技(運転技能・点検)と学科競技(法規・構造機能・運転常識)の二種類。実科競技は全長約4kmのコースで、操縦技術、法規履行、さらに省エネに配慮した運転が行なわれているかどうかが審査のポイント。隘路やスラローム、S字バックなどの課題走行のほか、車庫入れなど、ハイレベルな操縦技術が求められます。また学科競技では法規や車両構造などの知識力を競います。生ぬるさ一切ナシの本気イッパツ勝負。エースの実力が試されます。
スタートを待つドライバーたち。運転席の中までは見えませんが、緊張感や興奮が伝わってきます
まずは信号のある交差点を左折
交差点を左折したら直進し、コース走行終了地点で停止
会場内に戻り、隘路、スラロームなどの課題を行ないます
スラロームは大きな見どころ。パイロンすれすれを走らなければならず、車格を問わず高い操縦技術が要求されます
11t車に、
トレーラも。特に序盤は路面がウェットで難易度も高かったはずですが、それを感じさせない走りはさすがの一言ですね
こちらは2t車ですね。これから隘路走行にのぞもうというところ
審査員もずぶ濡れ
最後に点検を行ないます。参加者によれば、ここでポイントを落とすドライバーも少なくないのだとか
……っといったように、二日にわたって競技が行なわれました。なお今回は初日のみの写真となります。で、結果は以下のとおりです!!!
●4トン部門
1位:倉本健一(鳴海急送㈱ 愛知営業所)
2位:三吉弘晃(西日本日立物流サービス㈱ AE営業所)
3位:菊地憲章(日本通運㈱ 弘前支店)
4位:内田能功(日本通運㈱ 明石航空支店)
5位:神野敏広(北海道郵便逓送㈱ 札幌営業所)
●11トン部門
1位:唐木春生(日通東京運輸㈱ コンテナ事業部)
2位:武内秋浩(日通多治見運輸㈱ 多治見営業所)
3位:寺元忠司(日通滋賀運輸㈱ 本社営業所)
4位:吉田和彦(東日本日立物流サービス㈱ 輸送・日立物流部日立輸送グループ)
5位:渡邊貴夫(日通千葉貨物運送㈱ 茜浜事業所)
●トレーラ部門
1位:藤田博道(日本通運㈱ 福山支店)
2位:小川清志(㈱バンテック 自動車事業部港運部九州港運課)
3位:川路雄介(日本通運㈱ 志布志支店)
4位:松田有一(日本通運㈱ 佐賀支店鍋島事業所)
5位:河田和彦(㈱バンテックイースト 太田営業所)
●女性部門
1位:東 真由美(日本通運㈱ 倉敷支店引越・物流センター事業所)
2位:吉武菜穂子(日本郵便輸送㈱ 九州支社福岡営業所)
3位:舟川久恵(ダイセーエブリー二十四㈱ 本社)
4位:柴田知雅子(北海道エース物流㈱ 札幌営業所)
5位:松本恭子(中央エース物流㈱ 厚木営業所)
国土交通大臣賞:倉本健一さん(4トン部門)
全日本トラック協会長特別賞:国本英俊さん(11トン部門)
●事業所表彰(国土交通大臣賞)
4トン:鳴海急送㈱ 愛知営業所
11トン:日通東京運輸㈱ コンテナ事業部
トレーラ:日本通運㈱ 福山支店
女性:日本通運㈱ 倉敷支店引越・物流センター事業所
皆さん、おめでとうございます!! というわけで、全国トラックドライバー・コンテストでした。
コメント
コメントの使い方