怒鳴られ過ぎて心身ともにボロボロ……!? 30歳でいきなり海コンの世界に飛び込んだトレーラ運転手が語る新人時代

人との繋がりに恵まれ今の自分がある

　あのアドバイスには今でも感謝してるし、あのタイミングでアドバイスを貰えたのは、ホントに運が良かったよなぁ。それからは、ウソみたいに上手くバックができるようになり、「二度と来んな！」なんて怒鳴られていた現場でも「バックできるようになったじゃねーか！」なんてホメられたり、怒鳴られることも少なくなり、段々と海コンって仕事が面白くなっていったんだよなぁ。

　時代もあったんだけど、専務からのパワハラなんて日常茶飯事だったし、笑っちゃうくらいブラックな会社だったから、仕事はキツくて給料は安く、最悪な思い出ばかりではあるものの、15人くらい居た運転手はみんなイイ人で、ド素人の自分にも親切だったし、仲良くしてくれたし、イロイロなことを教えてくれたり、助けてくれたり、励ましてくれたりしたし、今でも「海コンのスタートが、あの会社で、あの仲間で良かったなぁ」って感謝してます。

　あそこで、海コンの基礎だったり、仕事に対する姿勢というのか、海コン運転手としての正しい仕事の仕方みたいなのを教えてもらい、それが今に生きていると思っています。まぁ、今の時代じゃ考えられないくらい、怒鳴られてましたけどね（笑）。

　まさに今、過去の自分のように悩んでいる人も居るかと思いますが、バックでハンドルをどっちに回したらいいのかわからなくなったら、ハンドルの下側を持って、ケツを動かしたい方向にハンドルを回してみてください。ビックリするほど上手く行きますよ。

　海コンに限らず、人と人との繋がりだったり、相手に好印象を与えたりするのって、けっこう大事なんですよね。これを読んでいる人の中には、これから運転手になろうと思っている人や、海コン運転手として歩み始めた人も居るかと思いますが、一応海コンの先輩としてのアドバイスを送ります。

　笑顔を忘れず、「おはようございます」「こんにちは」「お疲れ様です」「ありがとうございます」の挨拶を大きな声で言い、チョットでも悪いことをしてしまったり、迷惑をかけてしまったら、迷わず素早く「すみません」や「ごめんなさい」と言ってください。これがキチっとできていれば、なんとかやって行けます。頑張ってね！