ビンボー運ちゃん青春記 第四部 下請けは哀しからずや篇

ビンボー運ちゃん青春記 第四部 下請けは哀しからずや篇

下請けの悲哀ひしひし

さて、僕が一番下請けの悲哀を味わい、また運送業界における下請け制度のすさまじさを感じたのは、運転手になって半年から一年たった頃だった。自分自身の不注意で印刷会社の荷物を配達中に落としてしまい、連帯責任で一挙に会社のクルマ3台が「明日から来なくていいよ」と言い渡されて、腰掛けのつもりだったのが、やめるにやめられなくなったときだった。とにかく突然仕事がなくなってしまったので、オヤジ(社長)がツテがあったR運送に頼み込んで、スポットの仕事を回してもらうことになった。
このR運送はそこそこの規模の中堅運送会社だったが、自社で直接持っている仕事は少なく、ほとんどが大手運送会社の下請けの仕事だった。自社のクルマが足りなくなると、知り合いに運送会社にスポットを頼む。もちろんそんな急な仕事だし、R運送自体が運転手の入れ替わりが激しい会社で、元請けの会社の受けがあまり良くないことが多く、下請けとしては決しておいしい仕事とはいえなかった。
それでもR運送の下に下請けがたくさん付いていたのは、ひとえに仕事がとぎれないであったという一点に尽きる。つまらない仕事だろうが、儲からない仕事だろうが、クルマが一日遊んでしまうよりはいい。そんなときに、下請けにとってR運送の存在は都合がいいのである。 (山高一浩)

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