運送会社の下請けの特徴
もちろん、運送業界にかかわらず、すべての下請けはそうした事態から親会社を守るためにあると言ってもいいから、少なからずそういう事態はあると思う。しかし、運送会社、特にそこに従事する運転手にとって、下請けとして行く運送会社の仕事は、そこに行ってみないとどんなものだか種類がわからない場合が多いのである。一般のメーカーなどの場合、どんな形であれ、請けた仕事がどんな種類のものかわからないということは、まずありえない。ネジを専門に造っている会社に、突然コップを造ってくれということはないだろう。
ところが運送会社の場合には、たとえば建築資材を専門に運んでいる運送会社に、ビール配達専門の運送会社にスポットで行ってほしいという依頼が突然、舞い込んだりするのである。同じ運送業なのだから、何を運んでも同じだろうと考えるのは大間違いで、運ぶものが違うと戸惑うし、疲れ方も全然違う。また、運ぶものによって専用のトラックが必要な場合、また特別な道具が必要な場合もある。僕が4年近く持ち込み(下請けの一種)で行っていたM運送に最初に下請けで行ったとき、ホロのついたクルマで行って、そこの専属の運転手だったガミさんに「バッカじゃねえの」と言われた話を紹介したが、そんなことが結構多いのである。 (山高一浩)