しわ寄せはやっぱり弱い立場の者に…
運送会社も結果的には利益が上がるので、とりあえず問題はない。(掘り下げていくと問題があるのだが、そのことはまた別の機会に)さしあたってはメデタシ、メデタシである。
ところがひとつだけメデタクナイところがある。配送効率が上がりましただけでは、運賃が上がったことにはならない。その効果が上がった分で、前よりも多い仕事をこなさなければ、利益は上がらないのである。つまり製造業ではないので、効率化は製品のコストダウンという形では現れない。よりたくさん生産するしかないのである。
工場ならそれは機械がすればいいことだが、配送はそういうわけにはいかない。必ずドライバーが必要である。かくして、この運賃値上げの図式は、運転手がこれまで三回戦でよかったところを、なまじ配送効率が良くなったために四回戦こなさなければならなくなるということで、丸く収まる(?)のである。もちろん、四回戦やることによって手当てなどは出るだろうが、それは微々たるもので、効率化が運転手に還元されているというよりは、むしろ負担になっているという部分のほうが大きいのである。
つまり、しわ寄せは最終的にすべて運転手に来るのである。 (山高一浩)