バケダン軍団 立ち往生
一度、このバケダン連隊のすさまじいのを見たことがある。利根川の上に架かる国道六号線の大利根橋の手前、茨城県側である。
僕はそのとき、都内から茨城県土浦市を目指していたので、千葉県側から大利根橋を渡るところだった。ところが、橋の手前のところでバケダンが一台、重量検査で止められていたのである。そのほかにも、数台のトラックが警察に止められている。
それだけなら何のことはない普通の風景なのだが、橋を渡った茨城県側では、大騒ぎになっていたのである。そのダンプカーを囮にしていたバケダン軍団が、15~20台、橋の手前に並んで止まっていたのである。橋の手前は茨城県警の管轄、重量検査をしているのは千葉県警である。橋を渡らない限り、過積載には問われない。
それが僕がその光景を分析して出した結論だったが、大型ダンプカーが道路わきに何台も並んでいるのは、異様な光景だった。後から聞いたところによると、そのバケダン軍団はそこで夜明かししたということだったが、それについては確かめたわけではないので定かではない。
しかし一般のクルマが、こうしたバケダン軍団の後ろについてしまったときは悲劇である。特に一車線しかない峠越えの山道(東京近郊なら大垂水峠など)を走っていたら、イライラして全身からジンマシンが出るような気分になることだろう。なにせ40~50トン近い荷物を積んでいるクルマである。坂を上がっていくのもほとんど這い上がるといった感じで、時速10キロ出るか出ないかというスピードである。それが10台くらい連なって走るのだから、これは諦めるしかない。(山高一浩)