ロードサービス業界で注目を集めているオズサントレーラジャパンの低床トレーラが2025年モデルに進化! どこが進化したのか? そもそもどんなクルマなのか? 先日開催された「ジャパントラックショー in Fujispeedwauy 2025」に登場した実車をレポートしてきました。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
ロードサービス事業者の注目が集まるトラックキャリアトレーラ
10月26日に静岡の富士スピードウェイで開催された「ジャパントラックショー in Fujispeedway 2025」。トルコのオズサントレーラ社の総代理店を務めるオズサントレーラジャパンは、ロードサービス事業者向け低床トレーラ「トラックキャリアトレーラ」の2025年モデルを公開した。
同車両は、事故や故障で動けなくなったトラックなどの大型車両を運ぶためのクルマ。従来のレッカー車が事故車/故障車を牽引するのに対し、同車両は「荷台に載せて運ぶ」のが特徴で、これにより駆動系の故障を防ぐために行なう「プロペラシャフト抜き」などの作業が不要となる。
車両の積載に特化したデザインの荷台は後端部と中落ち部に電動油圧式の昇降機能が備わり、積み降ろし時はなだらかなスロープを形成して乗り込みをサポート。積載後は荷台を下げることで、背の高い大型車両でも積載時の全高を抑えて安全に運ぶことができる。
また、レッカー車は牽引時に時速40km以下で走る必要があるため高速道路が使えないが、同車両は積載した状態で高速道路を使うことができるため、ドライバーの作業時間短縮に寄与。近年はロードサービス業界でも人手不足による時間短縮などの効率化が求めれており、同車両は大きな注目を集めているという。
剛性と使い勝手を向上したトラックキャリアトレーラの2025年モデル
オズサントレーラジャパンがトラックキャリアトレーラの日本仕様の販売を開始したのは2023年。その後、剛性アップや、日本で主流の低床シャシーに対応した第二世代が登場(前回ショーに出品)。今回登場した「2025年モデル」は、この第二世代モデルをさらに進化させた第三世代モデルという。
第三世代は「弱点を補強」すると同時に「細部の構造の最適化でさらに使い勝手を高めた」のがポイント。
大きく変更されたのは床板部分で、使われている鋼板の材質と厚みを見直し、裏側に補強用のリブを設けてさらなる剛性アップを実現。これに合わせてサイドのアルミ装飾パネルのデザインも変更した。塗装は錆や塩害に強い亜鉛メッキ処理を施している。
積み降ろし時に大きな負荷がかかる後端側の荷台昇降機能は、チルトシリンダーを1本から2本に増設。このほかナンバープレートホルダーの可倒式への変更や、グースネック部へのLED作業ランプ増設など、初代、第二世代ユーザーの意見を反映したアップデートも行なった。
装備面では、従来と同様にフロント8トン級/リア5トン級の油圧ウインチを搭載。足回りも従来同様、国内で部品が調達しやすいBPW製車軸とワブコ製ブレーキを採用する。なお車軸はリフトアクスル付エアサス/ダブル/ドラムブレーキ仕様で、タイヤサイズは245/70R17.5。自動ステア機構もオプション設定する。
このほか荷台後端部のスロープは1段目油圧が標準。2段目油圧はオプションとなる。ちなみに同車両はトレーラ側に電動PTOを搭載しているため、PTO非搭載の汎用トラクタでも運用可能という。
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