荷台の見どころをチェック!!
ベース車両は日野プロフィアFW系低床4軸8×4リアエアサスシャシー(建機運搬用)のベッド付きフルキャブ/標準ルーフ仕様。ユーザーの第一の要望である「床面地上高950mm以下」をクリアするため、今回は床面地上高に大きな影響を及ぼす根太構造を工夫したという。
具体的には、まず縦根太(ボディのメインフレーム)を「フラットバー」と呼ばれる厚さ12mm(幅90mm)の鋼板に変更。横根太(同クロスメンバー)も標準の厚さ100mmから75mmの角パイプに変更。さらに床板(アピトン材)も標準の厚さ25mmから18mmに変更し、床面地上高は950mmジャストを実現した。
7方開の荷台は、アピトン床板の上にアルミ製縞板を張ったヘヴィデューティ仕様。低床化に伴って床とタイヤのクリアランスが狭くなっているため、タイヤ上部は床板レスとしている。
鳥居はクレーンメーカーが架装したアウトリガーユニットをアルミ製縞板で覆ったもので、背面に3つの収納スペースを搭載。荷台床面最前方の出っ張りはアウトリガーの構造物を隠したもので、この部分の処理にパブコ近畿工場独自の架装ノウハウが活かされているという。
荷台寸法は内法長9400mm×内法幅2400mmで、最大積載量は検討段階で12700kgが目標だったが、軽量化の恩恵で13400kgを確保。なお、アウトリガーユニットはタダノ社製だ。
低床化の影響でシャシー下回りの架装スペースは少なく、左側ホイールベース間は250Lの燃料タンクをタンデムで搭載。右側は排ガス浄化装置やバッテリーで埋まっている。いっぽう、リアオーバーハングにはステンレス製工具箱とFRP製工具箱をタンデム搭載。前者はパブコ近畿工場が同車両専用に設計/製作したものという。
ちなみに重機運搬車はリアプレート部に重機の積み降ろし用のスロープを引っ掛けるためのフックを備えるが、同車両はフックをリアアオリの内側に配置。使いやすさと美観を両立するこの配置も、もちろんパブコ近畿工場のオリジナルだ。
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