積載量や収納スペース確保もしっかり考慮
ベース車両はUDトラックス・クオンCW系3軸高床6×4リアエアサスシャシーのフルキャブ/ハイルーフ仕様で、シャシーフレームとボディを繋ぐサブフレームは、軽量かつ腐食に強いアルミ製の縦根太/横根太を採用。
鉄製に比べ200〜300kgの軽量化を実現し、最大積載量は目標の1万2000〜1万3000kgを上回る1万3400kgを確保。また、ホイールハウス周辺部など要所要所に鉄製横根太を配すことで堅牢性も確保しているという。なお、横根太のピッチ(間隔)は美川ボデーの標準仕様の300mm。
ボディは収納ラック付鳥居と5方開のアルミブロック製アオリ(高さ1000mm)を備え、荷台内寸は内法長9200mm、内法幅2350mm。前壁と床は有害な液体による腐食を防ぐためステンレス仕様となっている。
このうち床は木(アピトン)の床板の上に厚さ3.0mmのステンレスの床板を被せた特殊な構造となっており、アオリの内側には荷台外に有害な液体がこぼれることを防ぐためのバリケード(ステンレス角棒を溶接したもの)を搭載。
このほか荷台内の前、真ん中、後ろの合計6カ所に、業務終了後などに有害な液体を排出するためのドレンバルブ付水抜き穴を備える。このほかアオリ開閉補助装置やリアフェンダーなどもステンレス製となっている。
収納スペースはたっぷりで、右側ホイールベース間の排ガス浄化装置後方にステンレス製の工具箱を1つと、黒板&筆記用具用の箱を搭載。黒板と筆記用具は、現場の様子を撮影する際に使うものという。
また、左側ホイールベース間は燃料タンク(200L+200L)の後方にステンレス製の工具箱を搭載。リアオーバーハングにも2段式の工具箱を搭載するほか、鳥居前方に手袋などを仕舞う小物入れも備わる。
【画像ギャラリー】ボディの腐食をシャットアウト!! 普段は見えない注目の架装技術をチェック!!(12枚)画像ギャラリー