5月24日から27日までの4日間、東京ビッグサイトで「2011NEW環境展」なる展示会が開かれているので、ちょっと取材してきた。「環境展」というと、間口が広すぎてどんな展示会なのかなかなかイメージが湧かないと思うが、この展示会は、ずっと以前は「廃棄物処理展」と称しており、今も出展のメインストリームは廃棄物処理である。
物流用語では、製品輸送などを動脈物流というのに対して、ゴミ収集車など廃棄物の輸送を静脈物流と称するのだが、東日本大震災の復旧・復興に際しては、瓦礫などの廃棄物処理と静脈物流が大きな課題となっており、今回の「2011NEW環境展」は、この課題に真正面から取り組む時宜を得た展示会となっており、なかなか見応えがあった。以下、興味深い出展を写真でご紹介しよう。(キャップ)
豊和工業の「ストリートスイーパーHF78FH」。ブラシ式路面清掃車だが、日本初のフロントホッパー方式を採用し、路上でのダンプトラックへの塵埃積み替え作業を容易にした車両。
トラックスケールで知られる田中機衡工業所が出展したトラックモニター=放射線検知装置。セシウムなど車両の積載物の放射性物質を素早く検知する門型のモニター装置だ。
本誌フルロード第2号の読者プレゼントにもなった「空調服」。わき腹に設けられたファンで暑い時も快適。
産業廃棄物用コンテナで知られる瑞穂は、災害用の各種コンテナを出展し注目された。これは、トイレタリーコンテナだ。
日立建機の双腕仕様機(ASTACO NEO)ZX135US-3。解体や破砕に威力を発揮する二刀流だ。
北進重機のキース・ウォーキングフロア。ダンプアップなどしなくても、荷台の床がせっせと動いて積載物をせり落とす仕組みになっている。
大洋マシナリーのハイバウンドスクリーン。脱着ボディとして、あるいはトラック積載型として可搬できる現場処理用の振動選別機だ。震災の瓦礫の土砂選別などに適している。
富士車輌は、軽のEVゴミ収集車「ロータリーミニ」を出展。EV化の波はここまで進んでいる。