レベル2で約500km走行! T2が国内初の自動運転トラック商用運行スタート!! 将来は無人化でドライバー不足を補完

T2が使用している自動運転トラックとは?

T2が実証走行で用いている自動運転トラック。いすゞギガCYJをベースにT2開発の自動運転システムを搭載。架装形態はスワップボディコンテナキャリアで、荷台のウイングコンテナは脱着可能である(写真:フルロード編集部)
T2が実証走行で用いている自動運転トラック。いすゞギガCYJをベースにT2開発の自動運転システムを搭載。架装形態はスワップボディコンテナキャリアで、荷台のウイングコンテナは脱着可能である(写真:フルロード編集部)

 T2の自動運転トラックには、同社が開発中の物体認識センサーフュージョン(カメラ、LiDAR:レーザー走査式センサーからの検知情報統合技術)、自車位置推定システム(GNSS:全球測位衛星システム、IMU:慣性計測ユニット、HDマップ:高精度3次元地図、画像、点群マッチングなどの技術で構成)、車両制御システム(パワートレーン、ステアリング、ブレーキの統合制御技術)が搭載されている。

 現在は、いすゞ製の低床4軸8×4シャシーを実証車として用いているが、國年本部長によると、T2自動運転システムは、他メーカーのトラックへもアドオンに近い形で搭載可能なコンセプトになっているという。同社では2032年までに、2000台のレベル4自動運転トラック運行も目標としている。

 ちなみに現在の実証車は、スワップボディコンテナ用キャリア(水平脱着ボディ車)となっており、トラック架装という面においても、進歩的な取り組みが行なわれている。

 コンテナとしては、トラック荷台の一種であるウイングボディを脱着コンテナ化した、ウイングコンテナが用いられているが、6月23日からスタートした貨物鉄道とのモーダルシフト実証では、リア一方開の31フィート鉄道共用コンテナ(鉄道用としては規格外コンテナ)が新たに加わっている。

 コンテナ脱着作業は有人での運転操作となっており、ドライバーには一定の運転技量が求められるところではある(海外Tier1サプライヤでは、これを自動化する試みがある)。なお、鉄道共用コンテナの貨車との積み換えには、コンテナ荷役機械であるリーチスタッカーが用いられており、コンテナ上部にツイストロックホールが設けられている。


 

T2の自動運転トラックのリアビュー(写真:T2)
T2の自動運転トラックのリアビュー(写真:T2)
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