大幅に伸びたJH25モード燃費値
編集部が入手した資料をもとに、JH25モード燃費(令和7年度重量車燃費基準)を2024年型と従来型(2023年型)で比較してみたところ、今回の燃費改善の効果が大きいことがわかった。
特に、需要の大きいモデルである「車両総重量25トン・380PSエンジン・プロシフト12搭載車」のうち、前述FWのフルキャブハイルーフ・後輪エアサス・軸距7375mm・245/70R19.5タイヤ装着車は、2024年型がリッター4.33km、従来型はリッター3.99kmで、8.5%もの燃費向上を達成していた。
JH25モード燃費はシミュレーション試験により算出されるが、パラメータとして用いられる数値はパワートレーンと空力性能の実試験から取得するため、それらの影響が大きく現れる。今回の燃費改善対策は効果覿面(てきめん)というわけだ。
また、以前のJH15モード燃費(平成27年度重量車燃費基準)に基づいて付与される排ガス識別記号も、基準値達成を示す「2KG-」となり、従来型(基準値未達の2DG-)に対してランクアップとなった。
例に挙げたFWとは異なる車型および車両総重量・エンジン出力・トランスミッションにおいても、機種・仕様によって多寡の差はあるものの、多くのモデルで燃費性能が向上している。排ガス識別記号がランクアップしたモデルも、3軸6×2車型FR、3軸6×4車型FS、前2軸6×2車型FN、2軸4×2車型FHのそれぞれに存在している。
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