2024年1月6日、東京・江東区の東京ビッグサイトで東京消防庁による「令和6年東京消防出初式」が開催された。
出初式は年始めに一年の防火・防災を祈る新春恒例行事だが、今年は新年早々に発生した令和6年能登半島地震に伴い、改めて災害へ備えるきっかけとなることを願って開催された。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
一部規模縮小も、令和6年東京消防出初式がビッグサイトで開催
東京ビッグサイトの屋外臨時駐車で開催された今年の東京消防出初式は、元旦に発生した能登半島地震を受け、災害派遣中の一部のエアハイパーレスキュー隊及び消防ヘリ、緊急消防援助隊である各地方消防局や災害救助犬の各団体等の参加が見送られたものの、それ以外は消防職員・消防団員・自衛消防隊員2739名、消防車両101台、消防艇6艇、消防ヘリコプター1機の参加と、ほぼ平年通りの規模となった。
式典冒頭では能登半島地震の犠牲者に黙祷が捧げられたほか、式辞を読み上げた吉田義実消防総監は、能登半島地震の犠牲者への哀悼の意と被災者へのお見舞いを述べるとともに、発生が危惧されている首都直下型地震に備えるためには「地域の防災力の向上が不可欠」とし、地域住民、事業所、学校などのさまざまな団体が連携する共助体制への協力が呼びかけられた。
また小池百合子東京都知事告辞では、いつ起きてもおかしくない災害に対し「自助・共助・公助を三位一体で強化し、でき得る備えを徹底的に講じてまいります」とのメッセージが発せられた。
その後、吉田消防総監と小池都知事等による部隊検閲と、徒列部隊・機械部隊の分列行進を実施。最新の消防・消防団車両59台、消防ヘリ1機、消防艇4艇が参加した機械部隊分列行進では、消防活動二輪車隊(クイックアタッカー)が先陣を切り、続いて司令車隊の指揮統制車、ポンプ車隊のポンプ車・水槽付ポンプ車、特殊車隊の全地形対応車、照明電源車、特殊災害対策車、高機動救助車等が走行。
さらに後続をはしご車隊の30m~40m級はしご車、消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)の救助車Ⅲ型、強力吸引車、最新の無人走行放水装備を積載した資材搬送車、特殊災害対策車、屈折放水塔車などが続いた。
出初式恒例の木遣り行進・はしご乗りでは江戸消防記念会による演技が行なわれ、その後大地震を想定した消防演技を実施。
消防演技では火災現場、建物倒壊現場、危険物タンク火災現場、高層建物救助現場を想定した消防隊・消防団・ハイパーレスキュー隊・エアハイパーレスキュー隊等が連携して消火・救助活動を行なう圧巻の演技が披露された。
【画像ギャラリー】令和6年東京消防出初式をギャラリーでチェック!!(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方