北米最大手のトラックメーカーが自社の物流に大型EVトラックを導入! 米国で輸送セクターの変革が進む

eカスケイディアと環境へのコミットメント

北米最大手のトラックメーカーが自社の物流に大型EVトラックを導入! 米国で輸送セクターの変革が進む
導入したのはタンデムeアクスル(6×4駆動)のeカスケイディア。3軸トラクタ+2軸セミトレという米国で最も一般的な構成は、タイヤの数から「18ウィーラー」とも呼ばれる

 米国の重量車区分で最も重い「クラス8」に分類されるフレイトライナーの「eカスケイディア」は、連結総重量(GCW)82000ポンド(約37.2トン)のBEVトラクタだ。搭載するバッテリーの総容量は最大440kWhとなっており、航続距離は同230マイル(約370km)。

 同じダイムラーグループに属するデトロイト社が開発した電動アクスル(eアクスル)を採用し、出力は320~470hpを発揮。今回導入するのは6×4駆動のタンデムeアクスルのようだ。6×4トラクタは米国で最も一般的な車型だが、BEVの場合、4×2駆動より航続距離は若干短くなる。

 DTNAにおいて持続可能性は、コアビジネスと行動指針の不可欠な一部であり、人材、製品、生産活動、サプライチェーンのすべてにおいて最も重要な部分だという。

 DTNAが持続可能な企業運営において世界的なリーダーになるために行なっている取り組みは多岐にわたるが、トラックメーカーがインバウンド物流に自社のBEVトラックを採用したことは、象徴的な出来事だと言えそうだ。

 なお、eカスケイディアを製造するDTNAのポートランド・トラック工場は2020年にCO2ニュートラルを達成している。これは工場からの排出削減に加えて、排出量の相殺(取引)によるもので、他のDTNAのトラック工場でも2025年までにニュートラル化を実現する計画だ。

 また、DTNAはBEVトラックで使用する大量のバッテリーのライフサイクル全体を通じた最適化にも取り組んでいる。すなわち車両用バッテリーとしての再生産、それ以外の用途での再利用、そして製品寿命を終えたバッテリーのリサイクルだ。

 DTNAはイノベーションと環境への責任に専念するとともに、より持続可能なサプライチェーンを構築することにコミットしている。

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