クラス最長ブームで高さとパワーを両立!! タダノの新型300トンオールテレーンクレーンとは?

クラス最長ブームで高さとパワーを両立!! タダノの新型300トンオールテレーンクレーンとは?

 建設用クレーンや特装車で有名なタダノが日本市場向けオールテレーンクレーンの新機種「AC 6.300-1」を発売! クラス最長のブームを持つ300トン吊りの新モデルの実力とは?

文/トラックマガジン「フルロード」
写真/株式会社タダノ

高さとパワーを両立するクラス最長ブーム

AC 6.300-1
AC 6.300-1

 タダノは香川県高松市に本社を置く建設用クレーンのトップメーカーで、1955年に日本初の油圧式トラッククレーンを開発した歴史を持つ。現在は建設用クレーンのほか、車両搭載型クレーン、高所作業車などの特装車の製造販売も行なっている。

 オールテレーンクレーンはあらゆる路面に適応するクレーンで、舗装道路から不整地までオールマイティに走行できるのが特徴。大きなクレーン能力を持ちながら、小回り性に優れているので、狭い現場で大きな吊上げ能力を必要とする作業に使用される。

 新機種「AC 6.300-1」は200〜400トン吊りクラスの中間モデルで、クラス最長の80mロングブームを採用することで、高揚程の作業とパワフルな吊上げ性能を両立。ジブなしでも高揚程作業が可能なため、揚重作業の効率化を実現する。

 多様なジブ仕様を設定し、スランダード仕様の油圧チルト式ジブのほか、フルスペック仕様では8種類の豊富なジブ仕様を設定。現場や作業に合わせて豊富なジブから選択可能となっている。

 クレーン部とキャリア部共通のシングルエンジン方式を採用しており、定期メンテナンスの負担を低減。搭載するエンジンは世界で最も厳しい欧州排出ガス規制「EU Stage Ⅴ」に対応する。

 タダノでは、200〜400トン吊りクラスの中間モデルとして新機種を日本市場に投入することで自社の存在感を高めるとともに、60〜70mブームが定着した日本市場で80mブームの新たな価値を提供したいとしている。

 税抜価格はスタンダード仕様が4.1億円、フルスペック仕様が4.7億円。販売目標台数は年間10台だ。

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