先進のドライバー補助技術
2024年モデルとなるルノーの大型トラックには最新のドライバー補助技術も組み込まれた。
効果的な緊急ブレーキシステム(EBS)はドライバーだけでなく、積荷と他の道路利用者の安全性向上にもつながる。また、車両の全周を監視するレーダーとカメラを配置し、ドライバーの視界を拡張した。
こうした装置は安全性を向上するとともに、操作を簡略化することで事故のリスクを低減する。
オプションとなるが車体の大きなトラックの全てを監視するため最大で5台ものカメラを車両に取り付けることができ、車両の周囲のほか、積荷や第5輪(カプラー:トレーラの連結装置)なども運転席からモニターすることが可能となっている。
トラック及びトレーラのタイヤ空気圧はタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)によって自動的にドライバーに通知され、もし異常が検知された場合には警告も発せられる。これによりタイヤのバーストや不必要な燃費悪化などの事態が避けられる。
速度超過警報(ISA)も車両に備え付けられた。これは車載カメラで制限速度標識などを認識し、速度超過があればドライバーに警告するもので、スピード違反による事故や罰金を回避する。
ちなみに欧州では自動車の安全基準(GSR)が強化され、TPMSやISAの装着が2024年7月から義務化される予定だ。
また、燃料の消費量を抑えCO2排出量を削減するために、地図ベースの「オプティビジョン」システムを装備することができる。これは電子地図に組み込まれた地形データを車載コンピューターで処理することで運行中のギアシフト戦略を最適化するものだ。
この機能はフリート管理ソフトの「オプティフリート」のモジュールを利用しており、運転スタイルの制御と最適化を通じて、より効率的な運行計画を立てることもできる。なお、これらの機能はEテックでは標準装備となっており、搭載するソフトウェアによって電動トラックの差別化も図っている。
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