カメラとレーダーで死角をカバー!! ボルボの新安全技術はスピード違反警告機能搭載!! ドア開閉時も周囲を監視

カメラとレーダーで死角をカバー!! ボルボの新安全技術はスピード違反警告機能搭載!! ドア開閉時も周囲を監視

 「事故ゼロ」を長期ビジョンに掲げるボルボ(スウェーデン)は、大型トラック用の安全システムの拡充を発表した。欧州では強化された新安全基準(GSR)が2024年7月から適用されるが、ボルボは法規対応だけではない安全機能も盛り込んだ。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/AB Volvo

ボルボトラックス、新しい安全システムを発表

安全は全ての仕事の中心にある! ボルボが大型トラック用の安全システムを大幅拡充
歩行者・自転車対応の前方衝突警報は欧州の新GSRで義務化される。とはいえ車両の安全システムは、あくまでドライバーをアシストする機能だということを忘れてはいけない

 道路利用者の中でトラックは特に車体が大きく、加害性も高い。自転車や歩行者に対する安全性向上は、トラックドライバーにとっての安心につながるだろう。2023年5月24日、ボルボトラックスは新しい安全機能を大型トラックに追加すると発表した。

 その多くは欧州の法規対応のためだが、先進安全装備の充実はトラックの安全運行に責任を負っているトラックドライバーの負担軽減にもつながる。

 新たに導入するのは、レーダーとカメラを用いてトラック前方の歩行者や自転車を検知し、衝突のリスクが高い場合にドライバーに警告する「フロント・ショートレンジ・アシスト」や、ドアを開けた時に後方から二輪車等が接近していると警報する「ドア解放警報」など5つの機能。

 ボルボトラックスで交通安全ディレクターを務めるアンナ・W・バーリング氏は次のようにコメントしている。

 「私たちは常に安全システムの開発と導入を目指しています。こうしたシステムによってドライバーの運転に余裕が生まれると、ドライバー自身だけでなくほかの道路利用者の安全にも寄与します。

 ボルボトラックスの長期ビジョンは事故ゼロを実現することです。安全は私たちの全ての仕事の中心にあり、新しいシステムはこの目標に向けた重要なステップとなります」。

2024年に導入される新GSR

 開発された新機能のいくつかは、2024年7月に予定されているEUの安全基準「ゼネラル・セーフティ・レギュレーション(GSR)」強化に対応するためのもの(現行車でも既に新基準の一部を達成もしくは超過達成している)。

 新GSRでは、ドライバーのほか、歩行者と自転車を保護するためいくつかの先進運転支援システムが義務化され、これにより2038年までにEU域内で25000人の人命を救い、事故による負傷者を14万人減らすことを目標に掲げる。

 「安全性を向上するためであれば、私たちは規制強化を歓迎します。ボルボトラックスはGSRにより2024年に義務化されるシステムの多くを既に提供しています」。(同氏)

 その新GSRで義務化されるのは次の6つの機能だ(なお、欧州の安全基準は国際基準調和を通じて日本にも大きな影響を与えるため、国産トラックも無関係ではない)。

Moving Off Information System (MOIS) : 車両前方の歩行者・自転車との衝突を予防する
Blind Spot Information System (BSIS) : 大型車の死角となる車両側方の巻き込み事故を防止する
Reversing Information System (REIS) : 後退時の衝突を防止する
Intelligent Speed Assist (ISA) : 車両速度と制限速度を監視し、スピード違反を抑制する
Driver Drowsiness & Alertness Warning (DDAW) : ドライバーの居眠り・注意力低下を警報する
Tire Pressure Monitoring System (TPMS) : タイヤ空気圧を監視する

次ページは : ボルボトラックに導入される安全機能

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