カメラとレーダーで死角をカバー!! ボルボの新安全技術はスピード違反警告機能搭載!! ドア開閉時も周囲を監視

ボルボトラックに導入される安全機能

 新たに導入される5つの安全機能のうち、次の3つはGSRの基準強化に対応するものだ。

フロント・ショートレンジ・アシスト (GSRの「MOIS」に相当)
トラック前方にいる歩行者等をレーダーとカメラで検知し、衝突の危険が差し迫っているとき、ビジュアル信号と音声でドライバーに警報する。

インテリジェント・スピード・アシスト (GSRのISAと同じ)
道路標識から制限速度を読み取り、インパネの表示でドライバーに伝えるとともに、実際の車両速度との比較により速度超過が疑われる場合にドライバーに視覚と音声で警報を発する。

タイヤ空気圧モニタリングシステム (GSRのTPMSと同じ)
トラックおよびトレーラのタイヤ空気圧を監視する。新GSRでは規定の空気圧を20%下回った場合にドライバーに通知するとされている。ボルボのTPMSはこの要件を越え、20%低下より早い段階での通知を選択することもできる。低圧のほか過剰な空気圧の監視も可能。さらに、常に最適なタイヤ空気圧を維持することで車両の燃費を向上する。

 いっぽう、次の2つは法規(GSRの強化)対応ではなく安全性向上を狙ったものとなる。

ドア解放警報(Door Opening Warning)
トラックの両サイドで可能となるドア解放警報は、後方のモニターエリアから移動体(歩行者・自転車・車両)がトラックに近づいているときに、同じサイドのドアが開いたら警報を発するシステム。トラックが静止しており、エンジンまたはモーター(BEVトラックの場合)停止から2分以内の場合にシステムが作動する。

オートホールド(Auto Hold)
坂道でのドライバー補助機能で、下り坂・上り坂でドライバーがアクセルを踏むまでトラックの静止状態をキープする。

 なお道路標識は国や地域によって異なるが、標識認識機能を含むISAはほとんどの市場で利用可能になるという(=一部市場は対応しない可能性がある?)。

 それ以外のシステムは、2023年9月より日本を含むグローバルに利用可能となる予定。対象はディーゼルエンジン、ガスエンジン、電動のボルボFH・FM・FMXだ。また、ボルボFL・FEに関しては2023年末までにGSR強化に対応した安全システムが搭載される予定となっている。

【画像ギャラリー】「安全は全ての中心」というボルボトラックスの新らしい安全機能を画像でチェック!!(6枚)画像ギャラリー

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