次世代電気駆動車には欠かせない!? アリソンの電動アクスルがトルコのアナドールいすゞのトラック・バスに採用

次世代電気駆動車には欠かせない!? アリソンの電動アクスルがトルコのアナドールいすゞのトラック・バスに採用

 中型・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソンは9月19日にトルコのアナドールいすゞと戦略的共同協力契約を締結したと発表。

 この契約の一環としてアナドールいすゞの小型トラック・中型バスにアリソンの電動アクスルがプラットフォームとして採用されることが決まった。その概要はいかに?

文/フルロード編集部 写真/フルロード編集部・アリソン

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アリソンとアナドールいすゞのパートナーシップの概要

 商用車向けトルクコンバーター式AT分野で世界シェア約60%を占めるアリソンは、2020年に中型・大型商用車用の完全電動アクスル「eGen Power」シリーズや電動ハイブリッド推進システム「eGen Flex」を発表。電動化に向けた製品ラインナップ・設備投資・買収を加速させてきた。

 いっぽうトルコの大手バス・トラックメーカーであるアナドールいすゞ社は、いすゞ自動車とのライセンス契約に基づき、いすゞ車を生産。トラック・バスの老舗メーカーとして国内だけでなく、輸出市場でも確固たる地位を築いている。

 また、アリソンとも10年以上にわたり、バス用プラットフォームにアリソンATを採用してきた経緯もある。

 そんなアナドールいすゞは、ヨーロッパ各国向けの次世代電気駆動車の開発を行なっており、今回のアリソンとの戦略的共同協力契約の締結はその一環といえる。

 このパートナーシップにより、アリソンの電動アクスル「eGen Power 100S」が、アナドールいすゞの塵芥収集、流通、公共輸送向けの小型トラックおよび中型バス用プラットフォームに統合される運びとなった。

 近年、ヨーロッパの温室効果ガスの排出規制や法令、欧州グリーンディールを受け、多くの国で二酸化炭素排出の削減対策が実施されてきている。

 この統合プログラムは、排ガスと二酸化炭素排出量を削減すると同時に、高性能な車両を提供するというアナドールいすゞの取り組みにおいて、現在の性能基準を満たすだけでなく、それをさらに超える電動トラック、電動バスの製造を可能にする重要なステップとだという。

eGen Power 100Sの概要

モーター、インバーター、ギアボックス、冷却システム、デフ機構をアクスル部に統合したeGen Power 100S。「S」はシングルモーターの意味である

 eGen Power 100Sは、高速電気モーターと多段変速トランスミッションを一体化たアクスルで、駆動軸や支持構造の追加は不要。フレーム間に収まるため、バッテリーを格納するための重要なスペースを確保することができる。

 また100Sは連続出力304PS(227kW)、ピーク出力437PS(326kW)を誇り、このクラスでは最も強力な推進ソリューションの1つで、効率を損なわずに加速性の高さとトップスピードを実現する構造を備える。

 アリソンは、これによりアナドールいすゞの小型トラックと中型バスは、比類ない性能、信頼性、そして高い操縦性を実現するだろうとしている。

 アリソンのヨーロッパ中東アフリカ・アジア太平洋・南アメリカ地域セールス担当副社長であるハイディ・シューティは、

 「アリソンは世界で最も信頼でき、価値ある推進ソリューションを提供するために、eGen Powerのポートフォリオを拡大しており、今回のパートナーシップはアリソンにとって非常に喜ばしいものです。

 今後もトルコをはじめ、中東、ヨーロッパでトラックや中型バスを使用する両社のお客様に革新的なソリューションを提供し、長期的な関係を維持できることを嬉しく思います」と述べている。

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