金属添加剤フリーでDPFを超寿命化!? 出光興産の「灰が出ないエンジンオイル」は従来と何が違うのか?

そもそもDPFとは?

 DPFは「Diesel Particulate Filter/ディーゼル微粒子捕集フィルター」のこと。ディーゼルエンジンの排出ガスに含まれる有害物質のPM(Particulate Matter/粒子状物質)を捕集し、排気ガスの浄化を行なう装置である。

 PMは、主に「燃料/オイル由来のスス」「未燃燃料/オイル」「オイル中の金属添加剤」に由来する灰分で構成。このうちオイル中の金属添加剤とは、従来のディーゼルエンジンオイルに含まれている、エンジンの清浄性や耐摩耗性を向上させるための添加剤のことだ。

 DPFにPMが溜まると、再生処理が行なわれ、ススは燃えて消失する。いっぽう、オイル中の灰分は燃焼しないため、DPFに堆積していく。そのため従来のディーゼルエンジンオイルは、DPFが目詰まりしたり、再生間隔が短くなる(頻度が増える)などの問題の要因となっており、それが長年の課題となっていた。

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