10月6日、日野自動車の米国における販売子会社の日野モータース・セールスU.S.A.と生産子会社の日野モータース・マニュファクチュアリングU.S.A.は、クラス4~8までのゼロ・エミッション車の開発ロードマップ「プロジェクトZ」を発表。
同日行われたバーチャルライブイベントで、電動化技術を牽引するパートナー企業と共同開発を行なうゼロ・エミッショントラックのショーモデルを公開した。
公開されたのはHINO MシリーズのシャシーにSEA Electric社のモーター「SEA-Drive 120a」を搭載したクラス5のEVトラック、Hexagon Purus社のフル電動ドライブシステムを搭載したクラス7のEVトラクタ、Xos Truck社のX-Packバッテリーと電動ドライブシステムを搭載したHINO XLシリーズのクラス8のEVトラック、そしてトヨタの燃料電池システムを搭載したHINO XLシリーズのクラス8のFCトラクタ。
日野とトヨタは今年3月に日本国内向け燃料電池大型トラックの共同開発を発表しているが、今回これを米国で発展させたかたち。車両開発はトヨタ自動車の北米事業体であるToyota Motor North America, Inc.(TMNA)と日野モータース・セールスU.S.A.、日野モータース・マニュファクチュアリングU.S.A.が共同で行なう。
米国におけるプロジェクトZは、2021年前半に試作車両を製作、2022年にはユーザーと実証、2024年までに量産開始を予定している。
日野とトヨタが米国で共同開発するFCトラクタのイメージ
TMNA R&Dのシニア・エグゼクティブ・エンジニアである横尾将士のコメント
「燃料電池を搭載したHINO XLシリーズは、お客様と地域社会の双方にメリットをもたらします。静粛性、スムースな走り、そしてパワフルな走行性能を実現したうえで、走行時に排出するのは水だけです。トヨタが20年以上にわたって開発してきた燃料電池技術と、日野の大型トラックに関する知見を組み合わせることで、革新的で競争力のある製品を生み出すことができるでしょう」
米国日野販売のカスタマー・エクスペリエンス担当シニア・バイス・プレジデントであるグレン・エリスのコメント
「日野の強みであるパワートレーンをさらに発展させ、トヨタの持つ燃料電池技術を活用することで、商用車としての実用性に加え、優れた航続距離と環境性能を持つゼロ・エミッション車を短期間でお客様に提供することが可能となります。日野は、イノベーション創出に向けたお客様中心の開発思想や、製品の耐久性・信頼性へのこだわりなど、トヨタと多くの価値観を共有しています。今回の協業成果をゲームチェンジャーとするべく、取り組んでいきます」
↓ライブイベントが公開されている「HINOTRUCKSUSA」youtubeチャンネル
www.youtube.com/HINOTRUCKSUSA
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