ブリヂストンから2回リトレッドを追求したオールシーズンタイヤ

ブリヂストンから2回リトレッドを追求したオールシーズンタイヤ
今日は、東京・日本橋の鉄鋼会館でブリヂストンのトラック・バス用タイヤの新製品発表会がありました。ケース耐久性を向上させ、初めて2回のリトレッドにも対応することをうたったオールシーズンタイヤ「M800」がそれです。このところリトレッドタイヤの普及を推進しているブリヂストンですが、基幹製品のオールシーズンタイヤで「2回リトレッド」を推奨することで、その動きはさらに加速しそう。ただ、1回リトレッドと2回リトレッドのタイヤが混在するとなると、ユーザーはタイヤの使用管理にますます気をつかうことになるわけで、実はそういったタイヤの使用管理を含めて、より良いタイヤの選び方・使い方のノウハウを提供しようというのがブリヂストンの戦略。トラック・バス用タイヤに関しては、もはやタイヤメーカーは新品タイヤを売るだけではなく、タイヤソリューションを提供することに活路を見いだそうとしているんですね。以下、ブリヂストンのニュースリリースの要約です。 
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ブリヂストンは、輸送事業者様の環境経営や経費削減に貢献するトラック・バス用タイヤ「M800」を2013年9月1日より順次発売する。本商品は、摩耗ライフを向上させるとともに、一部のサイズで優れたケース耐久性を確保することで、リトレッド回数を2回に増やすことを追求している。発売サイズは16サイズで、価格はオープン価格。
リトレッドとは、使用済みタイヤの接地部分であるトレッドゴムを貼り替えて再利用するもの。新品タイヤを製造するよりもゴムの使用量が減るため、資源の有効利用による環境負荷低減が可能となる。輸送業界では環境面での規制強化や燃料価格の高止まりから、環境経営と経費削減が大きな課題となっている。環境負荷を低減し、タイヤにかかる費用の節約につながるリトレッドタイヤの需要は年々高まってきている。
今回発売する「M800」は、タイヤの内側に張りつけた空気を通しにくい性質を持つゴム層(インナーライナー)に、空気が透過する経路をより一層ブロックする新技術を搭載している。空気の透過をこれまで以上に抑えることで、優れたケース耐久性を確保。これにより、一般的には 「1回」が主流であるリトレッド回数を「2回」に増やすことを追求している。2回リトレッドの活用により、輸送業界が抱える課題への更なる貢献が期待できる。
また走行時の駆動力によるブロック内部変形を効果的に抑制する新しいトレッドパタンを採用し、従来品「M890」と比べ、摩耗ライフが10%向上している。
ブリヂストンは、輸送事業者様の課題解決に貢献すべく、「新品タイヤ+リトレッドタイヤ+タイヤメンテナンス」を組み合わせた「エコバリューパック」を展開しており、多くのユーザーから好評を得ている。2回リトレッドを追求した「M800」と「エコバリューパック」を合わせて活用してもらうことで、これまで以上にユーザーの環境経営と経費削減に貢献ができるものと考えている。 

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