ОEМ分を含めると国内市場の80%を占めるトップシェアのKYB。その熊谷工場で製造中の中型トラックベースのミキサー車
重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されたKYBのハイロー型コンクリートミキサー車。建設ラッシュの真っ只中の高度経済成長期に投入された同車は、高品質なコンクリートが求められる時代ニーズを背景に、均質なコンクリートが得られる強制攪拌方式を採用していた
ハイロー型コンクリートミキサー車は、ドラム容量4.5立方m、ミキシング容量2.5立方m、架装重量2700kgだが、現在はKYB熊谷工場の憩いの場になっている
苦心惨憺のうえ国産の技術のみで開発された日本初のコンクリートミキサー車(1951年製作)。装置はPTOではなく独立エンジンで駆動するも、ドラムは現在も主流の傾胴型である。ちなみにこの車両の写真は、「生コンクリート工場発祥の地」の文字とともに、東京スカイツリーの袂に設置されたコンクリート製の記念碑で見ることができる。記念碑はかつての磐城コンクリートの業平橋工場から移設されたものだという