全国統一仕様レッカー車を活動エリアで最適化
JAFのレッカー車は、全国で基本仕様を統一しているが、搭載するレッカー装置や艤装・装備品に関しては、各支部で選択するところもある。これは基地のあるエリアの地勢や気象、交通環境、自動車の保有動向が、ロードサービスに影響するからだ。
例えば、神奈川県は自動車保有台数と交通量が多いだけに、JAF神奈川支部の出動件数は全国でもトップクラス。レッカー車の乗務も長時間に及び、隊員の身体的負担に関わるため、運転席への腰痛対策シート導入が進められている。
また、乗用車の主流がミニバンやSUVに移り、ドライバーの視点が高くなったことから、レッカー車のテールランプも高い位置に移設、かつ大型車用LED式に換えて視認性を向上させている。さらに近年の乗用車は、スペアタイヤ非装備車が多くなっているため、全国的な取り組みとして、レッカー車に貸出専用タイヤ(貸出対象はJAF会員のみ)を搭載するようになっている。
そして同じ神奈川県内でも、今回取材した港北基地の活動エリアは、住宅と産業が密集、多種多様なクルマが大量に使われており、エリア外からの往来も多い。半面、落輪トラブルは少ない(=ウインチ作業が少ない)という特徴がある。
そこで同基地には、レッカー車をコンパクトにでき、かつ軽自動車・二輪車から小型トラックまで強力に牽引できる「一体型レッカー装置」を搭載したロードサービスカーが、一貫して配備されてきた。
それでは、JAF港北基地の最新レッカー車には、どのような機材が装備されているのだろうか? そのディテールと解説は画像ギャラリーで!
【画像ギャラリー】JAF神奈川支部港北基地の小型レッカー車(21枚)画像ギャラリー
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