「2028年に大型トラックの80%が電動化される」という予想まで!?
CATLは5月に大型トラック向けに標準化された交換可能なバッテリー「75#」を発表した。12メーカーの30モデルのトラックと互換性があるという。
そのCATLは2025年中に自社で300か所のトラック用バッテリー交換ステーションを展開することを目指しており、75#の発表に合わせて曽毓群CEOが、「大型トラックの新型車は2028年までに50%が電動化される」という見通しを明らかにしている。
また、建機業界からBEVトラック市場に参入した三一(サニー)グループは、2028年の電動化率について「70~80%」と、さらに強気の予想だ。
なお、BEVトラックに押されているLNGトラックだが、中国ではLNGトラックの大手メーカーはBEVトラックもラインナップしており(LNGトラックの上位5社がBEVトラックの上位7社に入っている)、自社ポートフォリオ内で販売シフトを進めるだけなので、少なくともLNGからBEVへの移行はスムーズに進むとみられている。
中国でのBEVトラックの普及とバッテリー標準化、バッテリー交換ネットワークの拡大は同国におけるLNGの役割を制限する可能性があるが、基本的には中国本土における現象で、世界のLNG需要に与える影響は小さいというのがIEEFAの見解だ。
ただし、BEV乗用車がそうであったように中国の過剰生産による余剰車が輸出市場に向かうシナリオは充分に考えられる。そうなれば世界の商用車市場やエネルギー市場に影響を与える可能性があり、中国のBEVトラックのトレンドは私たちとしても注視する必要がありそうだ。
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