2027年に製造・販売開始へ
コンチネンタルは米国のオーロラと提携し2023年からトラック用のレベル4自動運転システムの開発を共同で続けている。2024年初めに両者はシステムのアーキテクチャと、中心的なソフトウェア/ハードウェアのデザインを決定した。これは製造開始に向けた大きなマイルストーンだ。
2027年に米国で製造・販売を始める予定で、世界初のスケーラブルなレベル4トラック自動運転システムにより、無人トラックの安全な運行が可能になるという。なお、オーロラは数年前から自動運転トラックの試験を公道で実施している。
コンチネンタルは自動運転に必要な重要部品の開発を担い、レーダーとカメラセンサー、共同開発するLiDARセンサーなど、自動運転トラックの全周をマッピングする「感覚器」となる装置を開発している。
また、制御用の中央コントロールユニット、集めた膨大なデータを処理するための演算能力を提供する高性能コンピューター(HPC)もコンチネンタルが提供しているようだ。
後者は安全性を最大化するためにコンチネンタルが開発した「セカンダリ」ネットワークも提供する。例えばセンサーの損傷などによりプライマリシステムが機能不全に陥った場合、トラックを安全に停止させるためには緊急時に制御を引き継ぐことができるセカンダリシステムが重要となる。
「私たちは安全性を真剣に考えています。冗長システムを備えた自動運転ソリューションは、道路利用者の安全性とその保護がコンチネンタルにとっての最優先事項であることを示しています。乗用車の自動運転分野での数十年にわたる知識と成功が、商用車においても同じことを実現し、新しいモビリティの信頼性を高めて行くためのの基盤となっています」。(ヒルシュハイト氏)
コンチネンタルのセンサーとカメラは、車線維持システムや自動緊急ブレーキなど、運転支援システムとして既に数百万台の自動車でドライバーを支援している。
【画像ギャラリー】コンチネンタルとオーロラの自動運転トラック(4枚)画像ギャラリー
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