クルマを運転していてヒヤリとしたりハッとした経験は誰しもあると思うが、特に「体格差」のあるトラックにとって、自分勝手にチョコマカ走るバイクや自転車など二輪車は非常に厄介な存在である。
運輸労連が今年2月に発表した「自転車およびフード(中食)デリバリーの危険走行に関するドライバーアンケート」によると、8442人のドライバーのうち、94.7%の人が二輪車等の走行に「危険を感じている」と答えている。
このアンケートの「自由回答欄」には、二輪車等の走行に対して罰則や法規制の強化を望む声も付帯されており、トラックドライバーの切実な思いが伝わってくるので、その一部をご紹介しよう。
文/フルロード編集部、写真・図/写真AC・警視庁・フルロード編集部
二輪車等の危険走行に罰則・法規制の強化を!
では、トラックドライバーの声をご紹介しよう。
「自転車等でイヤホンを装着しながらの運転は非常に危険なため、厳罰の導入を求める」
「ギグワークの浸透は悪いことではないが、交通安全のルールや運営会社の責任の明確化に加え、危険な運転が横行することを想定した法整備をお願いしたい」
「自転車によるスマートフォン等を見ながらの運転や、自転車と歩行者のながらイヤホンについて、取り締まり反則金制度を作るのが望ましい」
「フードデリバリー車はマナーが悪い傾向があるため、近寄らないようにしている。法を強化して取り締まりを強化すべき」
「フードデリバリーが盛んな地域ではないが、高齢者がよく自転車に乗って危険な運転をしているので、法律の強化を希望する」
「自転車の安全装備着用を義務化することや、自転車道の分離推進なども行政に求めたい」
「自転車等の交通事故や危険運転の事例を、マスメディア等でも定期的に取り上げた上で、法の整備とガバナンスを作って頂きたい」
「自転車や新たなモビリティ等の安全確保のため、これらに乗る人はヘルメットの着用を義務化したほうがいいと思う」
「自転車等を運転している人に対して、事故発生時の重い責任や高額の反則金を求めたい」
「過失を自動車だけにするのではなく、自転車や歩行者にも非を与える社会にしないと、事故は絶対に減らないと思う」
「学校での安全教育や学校で免許証を配布し、学生でも事故に対する罰金・点数や、制度を作ることが効果的だと思う。また、あまりにも危険な運転を行う者に対しては、運転停止処分なども必要である」
「危険予知や防御運転にも限界があるため、自動車側のみの負担とならないよう、改善のための法改正を求める」
未整備な法規制をかいくぐって走り回っている印象
「狭い国道などで、自転車が何台も連なって走行されると危険を感じる。新しく道路を作る際、自転車が走行しやすいことに加え、自動車に対する配慮を含めた道路とするための対策をしてほしい」
「原付の最高速度を上げたほうが良い、30km/hで走行している方が周りから見ても危険である」
「現在の貨物運送事業において、125ccまでのバイクは届出不要であることに問題があると思う。また、フードデリバリー事業者と、配達員が雇用関係に無いのも、交通安全等の視点から見てもかなり問題だと思う。法の目をくぐる仕組みを改正すべき」
「自転車のナンバー登録制を導入することが望ましい。そして、成人になる年齢から、厳しい罰則となる仕組みを導入したほうがいい」
「自転車の車道走行は現実に則しておらず、現状の道路状況では無理があるので、法改正を検討してほしい」
「歩道が広い場合、自転車は車道より歩道を走った方が安全であるし、自動車を運転するこちらも安心できるため、必ずしも車道走行をしなくても良いと思う。自転車の車道走行の原則は見直してもらいたい」
「自転車等も自動車と同じ法律での罰則に変えてほしい」
「自転車等の当て逃げが多いと聞いているので、当てられた側が損をしないための法整備をお願いしたい」
「特に都心部以外で人の少ない所では、自転車は車道でなく歩道を走らせるよう周知徹底させた方が事故が減ると思う」
「日本の道路では四輪車と二輪車(自転車、バイク等)の走行車両台数のバランスについて、四輪車が多く二輪車が少ないため、お互いにゆずり合って走行することが難しいと思う。そのため法規制などを厳しくし、ある程度細かいルール作りをして、安全運転せざるを得ないようにすることが重要だと思う」
「自動車と二輪車・歩行者の間で追突事故が発生した場合、自動車に責任の割合が高くなる。二輪車や歩行者の方がルールを守ってない場合がほとんどのケースのため、自動車と罰則を同等にしてほしい」
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