日本政府は2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、GX(グリーントランスフォーメーション)政策を推進しており、2026年度からは温室効果ガスの排出量取引制度(GX-ETS)の本格運用や、上場企業ではスコープ3(サプライチェーン全体の排出量)を含むサステナビリティ情報の開示が始まるなど、排出量の多い大企業を中心にCO2排出量の削減に向けた取り組みが加速している。
こうした中、三菱ふそうトラック・バスは製造拠点の脱炭素の取り組みを推進し、このほど、2025年に日本国内の全製造拠点においてカーボンニュートラルを達成したことを発表した。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/三菱ふそうトラック・バス・フルロード編集部
CO2排出量削減に向けた取り組み
三菱ふそうトラック・バスは7月17日、2025年に日本国内の全製造拠点においてカーボンニュートラルを達成したと発表。再生可能エネルギーの導入や省エネルギー化を進めるとともに、削減が困難な温室効果ガス排出量については認証済みカーボンクレジットを活用し、排出量を実質ゼロとした。
カーボンニュートラルを達成したのは、トラックや産業用エンジンなどを生産する川崎製作所(神奈川県川崎市)、トランスミッションを製造する中津工場(神奈川県愛甲郡)、バスを製造する三菱ふそうバス製造(富山県富山市)、架装メーカーのパブコ(神奈川県海老名市)の国内4拠点である。
三菱ふそうでは、各拠点の認証取得を進めている国際規格のエネルギーマネジメントシステム「ISO 50001」および環境マネジメントシステム「ISO 14001」に基づき、環境性能やエネルギー効率の継続的な改善を推進。
これまでに、国内生産拠点で使用する電力を再生可能エネルギー化、自家消費型太陽光発電設備の導入、製造工程における省エネルギー施策を進めるなど、生産活動に伴うCO2排出量を大幅に削減してきた。
今回のカーボンニュートラルは、これらの排出量削減を最大限実施したうえで、なお残る温室効果ガス排出量を認証済みカーボンクレジットで相殺することで実現したものだ。
なおカーボンクレジットとは、省エネや再生可能エネルギーの導入、森林整備などによるCO2削減・吸収量をクレジットとして取引できる仕組みで、排出量削減が難しい企業は購入して自社の排出量を相殺できる。
三菱ふそうは、今後もCO2排出量削減活動を継続しカーボンニュートラルの維持を図るとしており、脱炭素社会の実現に向け貢献していく考えだ。
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