ディーゼルエンジンの開発・生産は継続
日野自動車と協業中のバス製品(路線バス系がいすゞ、観光バス系が日野)については、もっぱら次世代電動車(xEV)に関するものだった。
xEVの投入計画は、バッテリーEV(BEV)の大型路線バス(エルガEV)を2024年内、同じく中型トラックを2027年以降に国内市場に投入する。海外市場でもBEVの展開をはじめ、今年から小型トラック(エルフEV)、2025年にピックアップトラック(D-MAX EV)を投入する。北米市場では、2025年からクラス5中型トラック(NRR EV)の発売を開始し、将来的には現地での高電圧バッテリー調達や車両の組立を検討するという。
水素を使う燃料電池車(FCEV)は、2025年に大型路線バス(トヨタ、日野との共同開発)を商品化し、2027年に大型トラック(ホンダとの共同開発)を実用化する計画が示された。この2つの開発案件は、以前から公表されていたものなので、『IX』説明会では大きく触れられなかった。
質疑では、計画には入っていないもののプラグインハイブリッド車(PHEV)の開発について問われ、「必要だが今後の課題」(南社長COO)と応じており、また、ディーゼルエンジンについては、「BEVやFCEVの普及にはまだまだ課題があり、電動化が本格化するのは2030年代半ばごろとみている」(同)として、今後も開発・生産を続けていくと話している。
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