コロナの呪縛が解けて、いよいよ海や山へと人が繰り出すサマーシーズンが始まろうとしている。今年は久しぶりに故郷の実家に帰ろうかと計画している人も多いことだろう。
となると、気になるのはレジャー渋滞や帰省ラッシュだ。致し方ないとはいえ、仕事で走っているトラックドライバーにとって道路渋滞は頭の痛い問題だ。
現役のトラックドライバーにしてトラックジャーナリストの長野潤一氏に、乗用車と協調するプロドライバーの高速道路の走り方を聞いた。
文/長野潤一、写真/長野潤一・フルロード編集部
*2023年6月発行「フルロード」第49号より
激しい渋滞が戻ってきた今年のGW
帰省ラッシュの高速道路で大渋滞が発生した今年のゴールデンウイークはどう過ごされただろうか? 中には連休中も仕事で渋滞と格闘していたというドライバーもいるだろう。
平日と休日ではトラックと乗用車の割合が違い、流れも変わってくる。乗用車の運転方法の代表例として悪名高いのが「抜かれたくない病」などと呼ばれる走り方。しかし、これは意地悪ではなくて、視覚心理学的な要因があると筆者は考える。
乗用車が多い中でも安全に目的地まで運行するには、乗用車の走り方の特性をよく理解することが重要だ。
まず、今年のGWの混雑状況を振り返ってみよう。高速道路4社の発表によると、今年の大型連休10日間の交通量は、コロナ禍だった昨年(令和4年)と比べると106%で、賑わいが戻ってきた(代表40区間)。しかし、「令和の10連休」があったコロナ前の令和元年比では81%にとどまる。
今年の渋滞の最長記録は5月3日9時頃の関越道(下り)で藤岡JCTを先頭に54km。ただし、この渋滞は上信越道・軽井沢方面の群馬県・甘楽PA付近から東京の練馬ICまで、実質的には70kmほど渋滞していた。
このほか、東・中・西日本ブロックの下り・上りのワーストは次の通り。東日本:東北道(上り)岩槻IC付近36.3km/中日本:中央道(下り)上野原IC46.7km、東名(上り)美合PA32.6km/西日本・本四:九州道(下り)基山PA38.0km、神戸淡路鳴門道(上り)舞子TN出口付近35.0km。
なお、渋滞時間の継続で見てみると、東名(下り)伊勢原JCT・秦野中井IC間の先頭の渋滞が最長だろう。5月2日夜の21時頃から始まった長い渋滞は3日明け方になっても収まらず、3日は終日渋滞していた(筆者調べ)。
コメント
コメントの使い方簡単な事ダヨ
左ウィンカー出して車線復帰を伝えれば良いダケ
サイドウィンカー有るんだし、気付くでしょ‼️ソレでも先に行きたい奴は行かせれば良くない所詮は90で天井だし。
並走君はそのまま永遠と並走し返せば良い!!周りから見たら、普通車が悪者(道交法的にも)